- 【前はもっと「好き」って言ってくれたのに】
- 【結論|愛情表現が減っただけでは「冷めた」とは判断できない】
- 【愛情が足りないと感じることは心理学でも研究されている】
- 【愛情不足と恋愛関係を調べた研究】
- 【「彼は好きなはず」でも寂しいことはある】
- 【愛情表現の方法は一つではない】
- 【それでも「言葉で言ってほしい」と思っていい】
- 【「好き?」と何度も確認したくなる】
- 【「私ばかり好き」と感じているなら】
- 【付き合いが長くなって減ったなら「慣れ」も考える】
- 【マンネリと一緒に起きていることもある】
- 【「昔はしてくれたのに」と比べ続けると苦しくなる】
- 【愛情表現を「テスト」しない】
- 【「もっと愛情表現して」より具体的に伝える】
- 【彼に会いたいことすら我慢しているなら】
- 【2020年の夫婦研究でも「愛情不足」が調べられている】
- 【彼の愛情表現が少ないことと、あなたの希望を無視することは別】
- 【話そうとすると黙ってしまう場合は】
- 【愛情が「減った」のか「形が変わった」のかを見る】
- 【本当に注意したいのは、愛情表現だけではなく関係全体が変わったとき】
- 【愛情は「あるかないか」だけではなく「伝わっているか」】
- 【まとめ|「好きと言わなくなった」だけで、恋の終わりを決めなくていい】
- 【参考にした主な研究】
【前はもっと「好き」って言ってくれたのに】
付き合い始めた頃は、
「好きだよ」
と言ってくれた。
会えば抱きしめてくれたし、手もつないでくれた。LINEにも優しい言葉があった。
それなのに最近は、「好き」と言わなくなった。自分から手をつながなければ、そのまま歩いていることもある。
嫌われているようには見えない。でも、前とは何かが違う。
すると気になります。
「冷めたのかな」
「もう女として見られてない?」
「私のこと、本当に好きなの?」
彼氏からの愛情表現が減ると、以前との違いを知っているからこそ不安になります。
でも、愛情表現が減ったことと、愛情そのものがなくなったことは同じなのでしょうか。
【結論|愛情表現が減っただけでは「冷めた」とは判断できない】
最初に結論から言うと、
「好き」と言わなくなった。
ハグが減った。
手をつながなくなった。
これだけで、
「彼の愛情がなくなった」
とは判断できません。
長く付き合って関係に慣れた。
言わなくても分かっていると思っている。
仕事などで余裕がない。
もともと愛情表現が得意ではない。
さまざまな可能性があります。
もちろん、本当に気持ちが変わっている可能性もゼロではありません。
だから見るべきなのは、
「好きと言ってくれる回数」
一つではありません。
【愛情が足りないと感じることは心理学でも研究されている】
心理学やコミュニケーション研究には「愛情不足」という考え方があります。
少し正確に言うと、
「自分が欲しいと思っている愛情より、実際に受け取っている愛情が少ない」
と感じている状態です。
例えばあなたは、
毎日「好き」と言ってほしいわけではない。
高価なプレゼントが欲しいわけでもない。
ただ、たまには抱きしめてほしい。
手をつないでほしい。
「会えて嬉しい」
と言ってほしい。
でも、それがない。
この「欲しい愛情」と「受け取っている愛情」の差が大きくなるほど、
「私は大切にされていないのかな」
と感じやすくなります。
【愛情不足と恋愛関係を調べた研究】
2016年、アメリカのオレゴン州立大学のColin Hesse氏と、ウィットワース大学のAlan Mikkelson氏は、恋愛関係における愛情不足について研究しました。
ここでいう愛情不足は、
「もっと愛情が欲しいのに、自分が必要だと感じるほど受け取れていない状態」
です。
研究では、愛情不足と恋愛関係への満足度や親密さとの間に関連が確認されました。
難しい話ではありません。
彼氏がいるかどうかだけではなく、
「その人から、自分が必要としている愛情を受け取れていると感じるか」
も、恋愛の満足感に関係するということです。
【「彼は好きなはず」でも寂しいことはある】
彼は浮気していない。
毎週会っている。
誕生日も覚えている。
だから、
「愛されてるんだから贅沢言っちゃダメ」
と思う女性もいるでしょう。
でも、
「彼が自分を好きか」
と、
「自分が愛されていると感じられるか」
は完全に同じではありません。
彼の中には愛情がある。
でも、それがあなたに伝わっていない。
そんなこともあります。
逆に彼からすれば、
「ちゃんと好きなのに、なんで分からないの?」
と思っているかもしれません。
問題は、愛情がゼロか100かではなく、
「二人の間で愛情が伝わっているか」
なのです。
【愛情表現の方法は一つではない】
愛情表現というと、
「好き」
「愛してる」
ハグ。
キス。
手をつなぐ。
こうしたものを想像しやすいでしょう。
でも、人が愛情を表す方法はそれだけではありません。
疲れているときに迎えに来る。
あなたの好きなものを覚えている。
重い荷物を持つ。
体調を気にする。
困っていたら手伝う。
次のデートを考える。
将来の予定にあなたを入れる。
言葉ではあまり表現しないけれど、行動で示す人もいます。
だから、
「好きと言わない=好きではない」
と単純には決められません。
【それでも「言葉で言ってほしい」と思っていい】
ここで、
「じゃあ彼の行動から愛情を読み取って我慢しましょう」
という話にはしたくありません。
あなたが、
「たまには好きと言ってほしい」
と思うなら、その気持ちも大切です。
彼には彼の愛情表現がある。
あなたにはあなたが受け取りやすい愛情表現がある。
どちらかだけが正しいわけではありません。
だからこそ、
「私はこうされると嬉しい」
と伝えることが必要になります。
【「好き?」と何度も確認したくなる】
彼から愛情表現が減ると、
「私のこと好き?」
と聞きたくなることがあります。
彼が、
「好きだよ」
と言えば安心する。
でも数日すると、また不安になる。
そしてまた聞く。
これは、
「好きという答え」
が欲しいというより、
「私は愛されていると安心したい」
という気持ちなのかもしれません。
彼からの愛情を確認し続けないと安心できない状態になっているなら、愛情表現の回数だけではなく、自分がなぜこれほど不安になっているのかも考えてみる価値があります。
【「私ばかり好き」と感じているなら】
自分から好きと言う。
自分から抱きつく。
自分から手をつなぐ。
彼からはほとんどない。
それが続けば、
「私ばかり好きなんじゃない?」
と思うことがあります。
ただ、愛情表現の量と愛情そのものは必ずしも同じではありません。
それでも「私ばかり」と感じることが苦しくなっている人は、以下のブログを読んでみてください。

【付き合いが長くなって減ったなら「慣れ」も考える】
最初は毎回手をつないだ。
毎日のように好きと言った。
でも半年、一年、二年と付き合っていくうちに減ってきた。
この場合、二人の関係への慣れも考えられます。
付き合い始めは、何もかもが新しい。
相手の気持ちも完全には分からない。
だから積極的に愛情を伝える。
ところが関係が安定すると、
「言わなくても分かってるでしょ」
となる人もいます。
本人の中では愛情が減ったのではなく、
「恋人でいることが当たり前になった」
だけかもしれません。
【マンネリと一緒に起きていることもある】
愛情表現が減っただけではなく、
デートもいつも同じ。
会話も同じ。
二人で新しいことをしなくなった。
そんな状態なら、関係全体がマンネリ化している可能性もあります。
長く付き合ってドキドキしなくなった理由や、二人に新しい刺激を取り入れる方法については、以下のブログを読んでみてください。

【「昔はしてくれたのに」と比べ続けると苦しくなる】
昔は毎日LINEしてくれた。
昔は好きと言ってくれた。
昔は会うたび抱きしめてくれた。
過去と現在を比べれば、
「減ったもの」
ばかり目につくことがあります。
でも同時に、
昔はなかった安心感。
昔より話せるようになったこと。
困ったときに頼れること。
二人だけの思い出。
増えたものもあるかもしれません。
昔と同じ恋愛を取り戻すことだけではなく、
「今の二人には何があるのか」
を見ることも大切です。
【愛情表現を「テスト」しない】
不安になると、相手の愛情を試したくなることがあります。
自分からLINEするのをやめる。
わざと冷たくする。
手をつなぐのをやめる。
「もう別れようかな」
と言って反応を見る。
彼が追いかけてくれば、
「まだ好きなんだ」
と確認できる。
でも、こうした方法では本当の問題が伝わりません。
あなたが欲しいのは、
「彼を困らせたい」
ことではなく、
「もう少し愛情を感じたい」
ことのはずです。
【「もっと愛情表現して」より具体的に伝える】
愛情表現が欲しいとき、
「もっと愛情表現してよ」
だけでは、彼には何をすればいいのか分からないことがあります。
だから具体的に伝えます。
「たまに好きって言ってくれると嬉しい」
「会ったときハグしてくれるの好きなんだよね」
「歩いてるとき手つなぎたいな」
この方が、あなたが何を嬉しいと感じるのか伝わります。
ポイントは、
「なんでしてくれないの?」
と責めるのではなく、
「私はこうされると嬉しい」
と伝えることです。
【彼に会いたいことすら我慢しているなら】
愛情表現が欲しい。
でも言えない。
会いたい。
でも言えない。
寂しい。
でも言えない。
もしそうなら、問題は彼の愛情表現だけではなく、
「自分の希望を伝えると嫌われそう」
という不安にあるかもしれません。
彼氏に会いたいのに「重いと思われたくない」と我慢している人は、以下のブログを読んでみてください。

【2020年の夫婦研究でも「愛情不足」が調べられている】
愛情不足の研究は、恋人だけではありません。
オレゴン州立大学のColin Hesse氏らは、夫婦を対象に、愛情のやり取りと心理状態や夫婦関係との関連も調べています。
この研究では、夫婦それぞれについて、
どのくらい愛情を伝えているか。
どのくらい愛情が足りないと感じているか。
夫婦関係の質や心の状態とどう関係しているか。
といった点が分析されました。
結果として、愛情不足は夫婦双方の複数の心理・関係指標と関連していました。
ここからも、
「付き合っている・結婚している」
という関係の形だけではなく、
「その関係の中で愛情を受け取れていると感じるか」
が重要だと考えられます。
【彼の愛情表現が少ないことと、あなたの希望を無視することは別】
あなたが、
「たまには手をつなぎたい」
と伝えた。
彼が、
「俺そういうの恥ずかしいんだよ」
と言う。
ここまでは、二人の違いです。
そこから、
「じゃあ家ではハグしようか」
と考えることもできます。
一方で、
「そんなことで悩むの面倒くさい」
「重い」
と、あなたの気持ちそのものを馬鹿にする。
これは別の問題です。
希望がすべて通る必要はありません。
でも、あなたの気持ちを一つの気持ちとして扱ってくれるかは見ていいでしょう。
【話そうとすると黙ってしまう場合は】
「最近ちょっと寂しい」
と伝えた。
でも彼は黙る。
「またその話?」
と会話を終わらせる。
それが繰り返されると、あなたも何も言えなくなっていきます。
話し合いになると彼氏が黙ってしまい、気持ちを伝えられない人は、以下のブログを読んでみてください。

【愛情が「減った」のか「形が変わった」のかを見る】
付き合い始め。
「好き」
「会いたい」
「かわいい」
そんな言葉が多かった。
今は少ない。
でも、
あなたが体調を崩せば薬を買ってくる。
車の調子が悪ければ見てくれる。
仕事で悩んでいれば話を聞く。
次の旅行を一緒に考えている。
そんな変化なら、
愛情が消えたのではなく、
愛情の表し方が変わった可能性もあります。
言葉だけを見るのではなく、彼が日常の中であなたをどう扱っているかも見てみましょう。
【本当に注意したいのは、愛情表現だけではなく関係全体が変わったとき】
以前より好きと言わない。
それだけなら判断できません。
でも、
連絡も減った。
会おうとしない。
触れ合いを避ける。
話しかけても面倒そう。
あなたへの関心がない。
将来の話を避ける。
こうした変化がいくつも同時に起きているなら、
「愛情表現が苦手になっただけ」
と決めつけない方がいいでしょう。
一度、二人の関係について話してみる必要があります。
【愛情は「あるかないか」だけではなく「伝わっているか」】
彼は、
「好きだから付き合ってるんでしょ」
と思っている。
あなたは、
「好きなら少しくらい言葉にしてほしい」
と思っている。
どちらの気持ちもあり得ます。
ここで必要なのは、
「どっちが普通?」
を決めることではありません。
彼がどんな方法で愛情を示す人なのか。
あなたはどんな方法なら愛情を感じやすいのか。
二人で知っていくことです。
【まとめ|「好きと言わなくなった」だけで、恋の終わりを決めなくていい】
以前は好きと言ってくれた。
抱きしめてくれた。
手をつないでくれた。
それが減れば、不安になるのは不思議ではありません。
実際、恋愛関係についての研究でも、
「自分が欲しい愛情より、受け取っている愛情が少ない」
と感じる愛情不足は、関係への満足度や親密さと関連することが報告されています。
だから、
「そんなことで寂しがる私は面倒なのかな」
と、自分の気持ちを無視しなくていい。
一方で、
「愛情表現が減った=冷めた」
とも限りません。
まず、言葉以外も含めて彼の行動を見る。
そして自分が何をしてもらうと愛情を感じるのか考える。
それが分かったら、
「私はこうしてくれると嬉しい」
と伝えてみる。
彼の愛情を試す必要はありません。
二人の愛情表現が違うなら、お互いに分かる方法を少しずつ見つければいい。
大切なのは、
「好き」という言葉を何回言ったかだけではなく、
二人とも、
「私はこの人に大切にされている」
と感じられる関係なのではないでしょうか。
【参考にした主な研究】
2016年
米国・オレゴン州立大学のColin Hesse氏と、ウィットワース大学のAlan Mikkelson氏。
恋愛関係において、自分が必要とするより愛情を受け取れていないと感じる「愛情不足」と、関係への満足度・親密さなどとの関連を研究。
愛情不足は関係満足度や親密さと有意に関連していました。
『Communication Quarterly』掲載。
2020年
米国・オレゴン州立大学のColin Hesse氏ら。
夫婦を対象に、愛情のコミュニケーション、愛情不足、夫婦関係の質や心理状態との関連を、夫婦双方のデータから分析。
愛情不足は、夫婦双方の複数の心理・関係指標と関連していました。
『Journal of Social and Personal Relationships』掲載。

