- 【これって脈あり?それとも、ただ優しいだけ?】
- 【好意は、ある程度は行動に現れる】
- 【「目が合う=脈あり」ではない】
- 【むしろ注目したいのは「直接的な行動」】
- 【「誰にでも優しい女性」を脈ありだと思ってしまう】
- 【LINEが続く=脈あり?】
- 【本当に分かりやすいのは「次につながる行動」】
- 【ただし、好きだから積極的になるとも限らない】
- 【一つのサインではなく「重なり」を見る】
- 【初デートの後は、さらに分かりやすくなることもある】
- 【脈あり判定ばかりしていると、恋愛が進まなくなる】
- 【「脈ありか」より「二人の関係が進んでいるか」】
- 【相手の気持ちを読むことと、相手を尊重すること】
- 【まとめ|女性の脈ありサインは「一つ」では見抜けない】
- 【参考にした主な研究】
【これって脈あり?それとも、ただ優しいだけ?】
よく目が合う。
話しているとよく笑ってくれる。
LINEの返信もちゃんと来る。
「もしかして、俺のこと好きなのかな」
気になる女性ができると、普段なら気にしないような小さな行動まで気になってしまいます。
帰宅してから今日の会話を思い出して、「あの笑顔ってどういう意味だったんだろう」と考えた経験がある男性もいるでしょう。
反対に、かなり仲良くなったと思って告白したら、「そんなふうに思っているとは思わなかった」と言われてしまうこともあります。
女性の脈ありサインについて検索すると、「よく目が合う」「笑顔が多い」「距離が近い」「LINEが続く」など、たくさんのサインが出てきます。
では、本当にそれだけで女性の好意は見抜けるのでしょうか。
今回は「脈ありサイン」を恋愛テクニックではなく、人が誰かに惹かれたとき実際にどのような行動が増えるのかを調べた心理学研究から考えてみます。
【好意は、ある程度は行動に現れる】
まず、「好きでも行動にはまったく出ない」というわけではありません。
2018年、Montoyaらは、人が感じている対人魅力と実際の行動との関係についてメタ分析を行いました。
対象となったのは309の効果量、合計5,422人です。
その結果、本人が感じている好意と実際の行動には統計的な関連が確認されました。
具体的には、アイコンタクト、笑顔、笑うこと、相手の動作をまねるミミクリーなどが、好意と関連する行動として確認されています。
だから、「好きな人の前では行動が変わる」という考え方そのものが完全な思い込みというわけではありません。
ただし、ここからが重要です。
【「目が合う=脈あり」ではない】
研究でアイコンタクトと好意に関連があった。
だから、
「3回目が合ったから脈あり」
とはなりません。
笑顔も同じです。
笑ってくれたから脈あり。
よく目が合うから脈あり。
自分の近くにいるから脈あり。
そう単純には判断できません。
なぜなら、私たちは恋愛以外でも人の目を見ますし、笑います。職場なら相手の話を聞くために目を見るでしょうし、接客業なら笑顔で話すこともあります。
仲の良い友達なら、恋愛感情がなくても距離が近くなることがあります。
研究が示しているのは、「好意がある人ではこうした行動が現れやすい」という統計的な関連です。
目の前の一人の女性があなたを好きだと証明するものではありません。
【むしろ注目したいのは「直接的な行動」】
2018年のメタ分析には、もう一つ興味深い結果があります。
アイコンタクト、笑顔、ミミクリーなどの間接的な行動よりも、相手の近くに行く、相手と話すといった直接的な行動の方が、本人が感じている好意との関連が強かったのです。
ここは、恋愛でかなり参考になります。
「俺を見ると笑ってくれる」
だけを見るのではなく向こうから話しかけてくる。
会話を終わらせず続けようとする。
また会う機会を作ろうとする。
二人で話せる状況に入ってくる。
こうした「あなたと関わるための行動」が繰り返されているかを見る。
単なる表情より、こちらの方が相手の気持ちを考える材料になりそうです。
【「誰にでも優しい女性」を脈ありだと思ってしまう】
これはかなり起こりやすい勘違いです。
あなたに笑顔で話してくれる。
仕事を手伝ってくれる。
LINEにも丁寧に返信してくれる。
でも、その女性が他の人にも同じように接しているなら、それはその女性の性格なのかもしれません。
だから見るなら、
「その行動をしたか」
だけではなく、
「自分に対して、その行動が特に多いか」
という比較も必要です。
いつも誰にでも笑顔の女性があなたにも笑顔だった。
これだけでは情報量はそれほど多くありません。
一方で、普段は自分からあまり話しかけない女性が、あなたには何度も話しかけてくる。
こちらの方が、その人自身の通常の行動からの変化という意味では気になる情報になります。
ただし、これも好意を確定する証拠ではありません。
【LINEが続く=脈あり?】
LINEも男性が勘違いしやすいところです。
返信が速い。
絵文字がある。
質問してくれる。
夜遅くまでLINEが続いた。
もちろん、あなたとの会話を嫌がっていない可能性はあります。
でも、LINEだけで恋愛感情まで判断するのは難しいでしょう。
人によってLINEの使い方そのものが違うからです。
連絡が好きな人もいれば、好きな相手でもあまりLINEをしない人もいます。
だからLINEを見る場合も、
「返信まで何分だったか」
だけではなく、
相手からも会話を始めるか。
あなたについて質問するか。
会う話につながるか。
実際に会おうとするか。
という関係全体を見る方がいい。
連絡頻度と恋愛感情については、こちらの記事でも研究をもとに詳しく考えています。
→【LINEが減ったら冷めた証拠?連絡頻度から男性心理は分かるのか】
【本当に分かりやすいのは「次につながる行動」】
例えば、あなたから食事に誘ったとします。
「今度ご飯行かない?」
女性から、
「いいですね!」
と返ってきた。
一見すると脈ありに感じます。
でも、その後日程を聞いても、
「また予定分かったら連絡します」
のまま話が進まない。
これと、
「いいですね。来週なら水曜日か土曜日空いてます」
では、同じ「いいですね」でも情報量が違います。
後者では、実際に会うための具体的な行動が伴っています。
恋愛では、言葉だけではなく、
「関係を次に進めるために相手も動いているか」
を見る。
これはかなり大切な視点です。
【ただし、好きだから積極的になるとも限らない】
ここで逆の注意点もあります。
好きなら必ず積極的になる。
これも言い切れません。
2018年のメタ分析では、拒絶されることへの不安など「評価される脅威」が強い状況では、直接的な行動と好意との関連が弱くなることが確認されています。
簡単に言えば、
好きだからこそ近づけない。
好きだから話しかけられない。
ということも起こり得るわけです。
「向こうから来ない=脈なし」
とも断定できません。
恋愛が難しいのはここです。
【一つのサインではなく「重なり」を見る】
では、結局何を見ればいいのでしょう。
私は、一つの行動を脈ありサインとして判定するより、いくつもの行動が同じ方向を向いているかを見る方がいいと思います。
よく笑ってくれるだけではなく、向こうからも話しかけてくる。
LINEが続くだけではなく、向こうからもLINEが来る。
食事に誘ったら喜ぶだけではなく、日程を一緒に決めようとする。
一度会ったあと、また会う話が出る。
あなた自身について知ろうと質問してくる。
一つひとつは恋愛感情がなくても起こり得ます。
でも複数の行動が重なり、さらに時間が経っても続いているなら、一つの笑顔だけを見るより判断材料は増えます。
【初デートの後は、さらに分かりやすくなることもある】
マッチングアプリなどでは、メッセージだけで相手の気持ちを判断しようとしがちです。
でも、実際に一度会った後には情報が増えます。
デート後に相手から連絡が来る。
次に行きたい場所の話が出る。
具体的な日程を決めようとする。
会ったときに話したことを覚えている。
こうした行動を、LINEの返信速度などと合わせて見ることができます。
初デート後の見極めについてはこちらで詳しく扱っています。
→【マッチングアプリの初デート後は脈あり?脈なし?見極めたい7つのサイン】
【脈あり判定ばかりしていると、恋愛が進まなくなる】
気になる女性ができると、
「脈ありだと確信してから誘いたい」
と思う男性もいるでしょう。
断られるのは怖いからです。
でも、完全に確信できるサインを待ち続けると、いつまでも関係を進められないことがあります。
笑顔は脈あり?
返信が30分なら?
目が合う回数は?
そんな答え合わせを続けても、相手の心を100%読むことはできません。
むしろ、
少し話す。
LINEを交換する。
食事に誘う。
また誘ってみる。
というように、小さく関係を進めてみる。
そして、そのたびに相手もこちらに近づこうとしているかを見る。
恋愛では、その方が現実的なのかもしれません。
【「脈ありか」より「二人の関係が進んでいるか」】
考え方を少し変えてみましょう。
「彼女は俺を好きか?」
だけを考えるのではなく、
「二人の関係は少しずつ近づいているか?」
を見る。
先月は挨拶だけだった。
今月は雑談するようになった。
LINEを交換した。
二人で食事をした。
次の約束ができた。
少しずつ関係が進んでいる。
これは、一回目が合ったことよりずっと多くの情報を含んでいます。
恋愛感情は本人に聞かなければ最終的には分かりません。
でも、二人の関係がどちらへ向かっているのかは、行動の積み重ねからある程度見ることができます。
【相手の気持ちを読むことと、相手を尊重すること】
もう一つ忘れたくないことがあります。
「脈ありサインを見抜く」という言葉は便利ですが、相手の行動をすべて恋愛サインとして解釈し始めると危険です。
笑顔だった。
触れてきた。
二人で飲みに行った。
だから自分を好きなはず。
そう決めつけてしまうと、相手の意思より自分の解釈を優先することになります。
脈ありだと思っても、誘ったときに断られたら、その意思を尊重する。
逆に脈なしだと思っていても、相手から関係を進める行動があれば、そのとき改めて考える。
恋愛は、相手の心を当てるゲームではありません。
二人の意思を確認しながら関係を作っていくものです。
【まとめ|女性の脈ありサインは「一つ」では見抜けない】
女性の好意は、ある程度行動に現れます。
2018年のメタ分析では、アイコンタクト、笑顔、笑うこと、ミミクリーなどと好意の関連が確認されました。
さらに、相手の近くに行く、話しかけるといった直接的な行動は、こうした間接的な行動より好意との関連が強いという結果でした。
だから見るなら、
「笑ってくれた」
という一つのサインだけではなく、
相手からも話しかけてくる。
相手からも連絡が来る。
会うために具体的に動く。
次につながる行動がある。
そうした複数の行動を見ていく。
ただし、それでも100%相手の気持ちを見抜くことはできません。
そして、拒絶への不安などによって、好意があっても積極的に行動できないこともあります。
だからこそ、
「脈ありサインを当てる」
ことだけを恋愛の目的にしない。
少しずつ関係を進めてみて、相手もこちらへ歩いてきているかを見る。
恋愛は、一人でサインを解読するものではなく、
二人で距離を縮めていくものなのだと思います。
【参考にした主な研究】
Montoya, R. M., Kershaw, C., & Prosser, J. L. (2018).
A meta-analytic investigation of the relation between interpersonal attraction and enacted behavior.
Psychological Bulletin, 144(7), 673–709.
309効果量、N=5,422。
LaBuda, J. E., & Gere, J. (2023).
A meta-analytic review of accuracy and bias in romantic partner perceptions.
Psychological Bulletin, 149(9–10), 580–610.

