- 【一緒にいるのに、彼はずっとスマホを見ている】
- 【恋人よりスマホを優先する行動は、研究対象にもなっている】
- 【約2万人を調べると、どんな傾向があった?】
- 【なぜスマホを見られるだけで寂しいの?】
- 【「自分を分かってくれている」と思えること】
- 【スマホは、その小さな反応を減らしてしまう】
- 【スマホを見る=あなたに冷めた、ではない】
- 【見るなら、スマホ以外の時間も見る】
- 【「私ばかり好きなのかな」と感じてしまうこともある】
- 【スマホを取り上げれば解決するわけではない】
- 【「スマホばっかり見ないで!」では伝わらないこともある】
- 【具体的なお願いにする】
- 【二人でスマホのルールを作ってもいい】
- 【あなたもスマホを見ていない?】
- 【彼がスマホを見るたび不安になるなら】
- 【スマホを勝手に見る前に考えてほしいこと】
- 【話そうとすると彼が黙ってしまうなら】
- 【大切なのは、あなたの気持ちにどう反応するか】
- 【一度言って直らなかっただけで結論を出さない】
- 【何度伝えても、あなたとの時間を大切にしようとしないなら】
- 【結婚を考えているなら、小さな日常も見る】
- 【まとめ|欲しいのは、スマホを置くことではなく「私を見てくれる時間」】
- 【参考にした主な研究】
【一緒にいるのに、彼はずっとスマホを見ている】
久しぶりに会えた。
二人で食事に来たのに、彼はスマホを触っている。
料理を待っている間もスマホ。私が話している途中でも、通知が来ればスマホを見る。家で一緒にいるときも、隣で動画やSNSを見ている。
「せっかく一緒にいるのに」
そう思うけれど、スマホくらいで怒るのも面倒な女だと思われそうで言えない。
すると、だんだん別のことまで考え始めます。
「私といても楽しくないのかな」
「もう私に興味ない?」
「もしかして冷めた?」
スマホを見ているだけなのに、なぜこんなに寂しくなるのでしょう。
実は近年、恋人とスマホの関係について世界各国で研究が行われています。
今回はその研究を参考にしながら、「彼氏がスマホばかり見る」という行動と、そこから生まれる寂しさについて考えてみます。
【恋人よりスマホを優先する行動は、研究対象にもなっている】
目の前に恋人がいるのに、スマホばかり見てしまう。
こうした行動は、心理学では「パートナー・ファビング」と呼ばれています。
難しい名前ですが、意味は単純です。
「目の前にいる恋人より、スマホに注意が向いている状態」
だと思ってください。
二人で食事をしているのにスマホを見る。相手が話している途中でSNSを確認する。一緒にテレビを見ていても、ずっとスマホを触っている。
今では珍しい光景ではありません。
「みんなスマホくらい見るでしょ」
と思うかもしれません。
ところが研究を見ると、恋人よりスマホを優先することと、二人の関係には無視できない関連があることが分かってきています。
【約2万人を調べると、どんな傾向があった?】
2025年、中国の運城学院をはじめ、イランやマレーシアの大学・研究機関の研究者たちが、恋人とスマホの関係について、それまで世界で行われてきた研究をまとめて分析しました。
対象になったのは52の研究、合計19,698人です。
そこで見えてきたのは、とても分かりやすい傾向でした。
恋人と一緒にいるのにスマホを優先することが多い人ほど、二人の関係への満足感や親密さが低い傾向があったのです。
また、スマホを優先されることと、嫉妬などとの関連も確認されました。
もちろん、この研究だけで、
「彼氏がスマホを見たから二人の関係が悪くなった」
とまでは言えません。
もともと関係がうまくいっていないからスマホを見る時間が増える場合も考えられますし、別の原因が関係している可能性もあります。
ただ、
「恋人といるのにスマホばかり見られると寂しい」
という感覚を、単なる気にしすぎとして片づける必要もなさそうです。
【なぜスマホを見られるだけで寂しいの?】
あなたが彼に話します。
「今日、仕事でこんなことがあってね」
彼はスマホを見ながら、
「うん」
と答える。
話は聞いているのかもしれません。
でも、なんとなく寂しい。
なぜでしょう。
あなたが欲しいのは、単に彼と同じ場所にいることだけではないからです。
「私のことを見てくれている」
「私の話を聞いてくれている」
「私が感じていることを分かろうとしてくれている」
恋愛では、こうした感覚も大切です。
【「自分を分かってくれている」と思えること】
2023年には、アメリカのカリフォルニア大学サンタバーバラ校などの研究者が、恋人同士の「相手から大切にされている感覚」に関する研究をまとめています。
そこで重要になるのが、
「この人は私を理解してくれている」
「私の気持ちを受け止めてくれている」
「私のことを気にかけてくれている」
と感じられることです。
難しい心理学用語を覚える必要はありません。
恋人に嬉しいことを話したとき、
「よかったね」
と一緒に喜んでくれる。
つらいことを話したとき、
「それは大変だったね」
と聞いてくれる。
そんな小さなやり取りから、
「私はこの人にとって大切な存在なんだ」
という感覚が生まれていくということです。
【スマホは、その小さな反応を減らしてしまう】
例えば、
「今日、上司に褒められたんだ」
とあなたが話したとします。
彼が顔を上げて、
「すごいじゃん。何したの?」
と聞いてくれる。
それなら会話が続きます。
でも彼がスマホを見ながら、
「へえ」
だけだったらどうでしょう。
同じ部屋にいる。
返事もしている。
それでも何か物足りない。
あなたが本当に欲しかったのは、
「スマホを置いてほしい」
ということだけではないのかもしれません。
「私の話に興味を持ってほしい」
「私を見てほしい」
ということなのではないでしょうか。
だから寂しくなるのです。
【スマホを見る=あなたに冷めた、ではない】
ここは一番注意したいところです。
彼がスマホを見る。
だから、
「私に冷めた」
とは判断できません。
仕事の連絡かもしれない。ゲームが好きなのかもしれない。SNSを見ることが習慣になっているだけかもしれない。動画が面白くて見ているのかもしれない。
そもそも本人には、
「彼女を無視している」
という自覚すらない場合があります。
先ほど紹介した約2万人を対象とする研究でも、恋人よりスマホを優先する行動には、スマホやSNSなどのメディアを頻繁に使う傾向をはじめ、さまざまな要因との関連が調べられています。
つまり、
「スマホを見る=愛情がない」
という単純な話ではありません。
【見るなら、スマホ以外の時間も見る】
彼の気持ちを考えるなら、スマホだけを見ないことも大切です。
あなたから連絡すれば返してくれる。会う時間を作ってくれる。困ったときには助けてくれる。あなたの話を聞こうとしてくれる。将来のことを二人で考えてくれる。
愛情は、一つの行動だけでは判断できません。
逆に、スマホ以外でもあなたへの関心がなくなっている。
会おうとしない。話を聞かない。連絡もほとんど返さない。将来について話そうとしない。
そうした変化まで重なっているなら、スマホとは別に二人の関係について考える必要があります。
【「私ばかり好きなのかな」と感じてしまうこともある】
彼はスマホを見ている。
あなたは彼を見ている。
その状態が続くと、
「私だけが一緒にいる時間を大切にしてるのかな」
と感じることがあります。
これはかなり苦しい感覚です。
相手の気持ちが見えないと、返信速度や態度など、小さな行動から愛情を確認しようとすることがあります。
「私ばかり好き」と感じる恋愛については、こちらの記事でも詳しく扱っています。
→【「私ばかり好き」になる恋愛はなぜ苦しい?愛されているか不安になる心理】
【スマホを取り上げれば解決するわけではない】
では、
「デート中はスマホ禁止」
にすればいいのでしょうか。
場合によっては有効でしょう。
でも、本当の問題が、
「私の話を聞いてもらえていない」
ことなら、スマホだけなくしても解決しない可能性があります。
スマホを置いてもテレビを見ている。ゲームをする。話しかけても反応しない。
それなら問題はスマホではありません。
二人のコミュニケーションです。
【「スマホばっかり見ないで!」では伝わらないこともある】
不満が溜まると、
「またスマホ?」
「私とスマホ、どっちが大事なの?」
と言いたくなるかもしれません。
でも彼からすると、
「ちょっと見てるだけじゃん」
と思う可能性があります。
そこで、
「スマホを見るな」
というルールだけではなく、
「私はどう感じているか」
を伝えてみます。
例えば、
「ご飯を食べてるときずっとスマホ見てると、一緒にいるのに一人みたいでちょっと寂しい」
これなら、問題はスマホそのものではありません。
あなたが寂しいということです。
【具体的なお願いにする】
さらに、
「もっと私を大切にして」
では、人によって意味が違います。
彼は、
「大切にしてるけど?」
と思うかもしれません。
だから具体的にします。
「ご飯を食べている30分だけスマホ置かない?」
「私が話してるときだけ、ちょっと画面から顔上げてほしい」
「寝る前の30分は二人で話したい」
これなら、相手も何をすればいいか分かります。
【二人でスマホのルールを作ってもいい】
スマホを完全に禁止する必要はありません。
仕事の連絡もあります。家族から連絡が来ることもあります。
だから二人で決めます。
食事中は触らない。
映画を一緒に見ている間は置いておく。
仕事の連絡なら「ちょっと返すね」と一言伝える。
寝る前30分はスマホを置く。
重要なのは、
「あなたがスマホをやめなさい」
ではなく、
「二人の時間をどう作る?」
と考えることです。
【あなたもスマホを見ていない?】
ここは少しだけ、自分の行動も見てみます。
彼がスマホを見ている。
だから自分もスマホを見る。
すると彼も、
「彼女も見てるからいいか」
と思う。
気づけば二人とも同じソファに座りながら、それぞれ別の世界を見ている。
これは珍しいことではないでしょう。
だからルールを作るなら、彼だけではなく二人でやる。
「ご飯のときは二人ともスマホ置こう」
なら、相手を責めるルールにもなりにくくなります。
【彼がスマホを見るたび不安になるなら】
彼のスマホが光る。
誰から?
LINE?
女性?
SNS?
そう気になってしまうことがあります。
特に過去に浮気された経験があったり、以前の恋愛で傷ついた経験があったりすると、スマホが不安のスイッチになる場合があります。
ただ、スマホを見るという行動だけでは、誰と何をしているのかは分かりません。
分からないものを想像で埋めると、不安はどんどん大きくなります。
【スマホを勝手に見る前に考えてほしいこと】
不安になると、
「寝てる間にスマホを見れば分かる」
と思うかもしれません。
でも、それで何も見つからなかったとしても、
「消したのかもしれない」
と次の疑いが出ることがあります。
不安をなくすために確認したのに、さらに確認したくなる。
それよりも、
「最近スマホばかり見てるから、なんとなく距離を感じる」
と二人の関係について話す方が、本質的な問題へ近づけるかもしれません。
【話そうとすると彼が黙ってしまうなら】
問題を伝えようとしても、
「またその話?」
と言われる。
彼が黙る。
話し合いにならない。
そうなると、問題はスマホから「二人が問題について話し合えるか」に変わります。
喧嘩すると黙る彼氏と、追えば追うほど逃げてしまう関係についてはこちらの記事で詳しく扱っています。
→【喧嘩すると黙る彼氏は何を考えてる?話し合いから逃げる男性心理と向き合い方】
【大切なのは、あなたの気持ちにどう反応するか】
あなたが、
「一緒にいるときずっとスマホを見られると寂しい」
と伝えた。
彼が、
「そんなことで?」
と言う。
それとも、
「気づかなかった。ごめん」
と言う。
ここには大きな違いがあります。
すぐ完璧に直せるかどうかだけではありません。
あなたが感じていることを理解しようとしてくれるか。
先ほど紹介した「相手から大切にされている感覚」の研究を考えても、こうした反応は二人の親密さを考えるうえで大切な部分です。
【一度言って直らなかっただけで結論を出さない】
長年のスマホ習慣なら、一日で変わらないこともあります。
無意識に手が伸びる。通知が鳴れば見る。暇になればSNSを開く。
だから一度言った翌日にまたスマホを見ていたからといって、
「やっぱり私を大切にしてない」
とすぐ決める必要はありません。
見るなら、少しずつでも変えようとしているかです。
【何度伝えても、あなたとの時間を大切にしようとしないなら】
一方で、何度伝えても無視する。
あなたが話していてもスマホ。デート中もスマホ。
「寂しい」と言っても、
「面倒くさい」
で終わる。
それなら、
「どうすればスマホをやめさせられる?」
だけを考え続けなくてもいいでしょう。
あなたが求めているのは、スマホを使わない男性ではありません。
一緒にいるとき、
「私はこの人とちゃんと一緒にいる」
と思える関係なのではないでしょうか。
【結婚を考えているなら、小さな日常も見る】
結婚を考える相手なら、特別なデートだけを見る必要はありません。
むしろ結婚後は、同じ部屋にいる。一緒に食事する。仕事から帰ってくる。休日を過ごす。
そんな普通の時間の方が長くなります。
だから、
「何もない時間を、この人とどう過ごせるか」
も大切です。
彼氏が将来をどう考えているかについてはこちらの記事でも扱っています。
→【彼氏は結婚を考えてる?将来を本気で考えている男性の見極め方】
【まとめ|欲しいのは、スマホを置くことではなく「私を見てくれる時間」】
彼氏がスマホばかり見ている。
それだけで、
「冷めた」
とは判断できません。
仕事かもしれない。習慣かもしれない。SNSや動画を見ることが好きなだけかもしれない。
でも、
「スマホくらいで寂しいと思う私は面倒くさいのかな」
と、自分の気持ちまで否定する必要もありません。
2025年、中国の運城学院をはじめとする複数の国の研究者が、52の研究、合計19,698人のデータをまとめて分析しました。
その結果、恋人よりスマホを優先することが多いほど、二人の関係への満足感や親密さが低い傾向が確認されています。
だから、あなたが感じている寂しさには考える価値があります。
まず伝える。
「スマホを見るな」
ではなく、
「一緒にいるのに一人みたいで寂しい」
と。
そして、
「食事の30分だけ二人ともスマホ置かない?」
と具体的に提案してみる。
そのときに見るのは、彼が一度もスマホを触らなくなるかではありません。
あなたの気持ちを理解しようとしてくれるか。
二人の時間を少しでも良くしようとしてくれるか。
恋愛で大切なのは、四六時中こちらを見てくれることではありません。
必要なときに、
「ちゃんと私を見てくれている」
と思えることなのだと思います。
【参考にした主な研究】
Ni, N. ほか(2025)
恋人よりスマートフォンを優先する行動について、世界の52研究・合計19,698人をまとめて分析した研究。
Frontiers in Psychology掲載。
Arican-Dinc, B. & Gable, S. L.(2023)
恋人から「理解されている・認められている・気にかけてもらっている」と感じることについて、それまでの研究を整理した論文。
Current Opinion in Psychology掲載。
Murray, S. L.(2023)
恋人からの反応や気遣いが、安心して関係を築くうえでどのような役割を持つかを整理した論文。
Current Opinion in Psychology掲載。

