- 【彼の中で、私は何番目なんだろう】
- 【結論|「いつも最優先」じゃなくても、大切にはできる】
- 【「大切にされている」とは何だろう】
- 【心理学には「自分を大切にしてくれていると感じる」研究がある】
- 【2025年、日本の156組の夫婦を調べた研究】
- 【大切なのは「してあげた回数」だけではない】
- 【だから「優先順位」を数え始めると苦しくなることがある】
- 【友達を優先されると寂しい】
- 【仕事が忙しい彼なら】
- 【会う頻度が減っているなら】
- 【恋人のために何かを我慢することも研究されている】
- 【3万2,053人分をまとめた大規模分析】
- 【「彼を優先する私」と「私を優先しない彼」】
- 【彼氏に合わせすぎているなら】
- 【「大切にしてほしい」を我慢しなくていい】
- 【言うなら「私と仕事どっちが大事?」ではなく】
- 【彼氏の気持ちそのものが分からなくなっているなら】
- 【「大切にされている感覚」はアジアでも研究されている】
- 【つまり「時間」だけではない】
- 【話を聞いてもらえないことが寂しいなら】
- 【彼が予定を変えられないことと、あなたを雑に扱うことは別】
- 【「私ばかり」が増えてきたら一度立ち止まる】
- 【大切にされているかを確かめるために、彼を試さない】
- 【それでも何も変わらないなら】
- 【まとめ|恋人は「一番」じゃなくても、大切な存在にはできる】
- 【参考にした主な研究】
【彼の中で、私は何番目なんだろう】
友達との予定はすぐ決める。
趣味の時間はちゃんと作る。
仕事が忙しいのも分かっている。
でも私との予定になると、
「まだ分からない」
「また連絡する」
と言われる。
会えることになっても、彼の予定が全部決まったあとの空いている時間。
そんなことが続くと、
「私は後回しなんだ」
と思ってしまいます。
一番にしてほしいわけじゃない。
仕事も友達も大切にしてほしい。
それでも、
「私も彼にとって大切な人でいたい」
そう思うのは、おかしなことでしょうか。
【結論|「いつも最優先」じゃなくても、大切にはできる】
最初に結論から言うと、
恋人だからといって、いつでも何より優先される必要はありません。
仕事を優先しなければならない日もある。
昔からの友達との約束もある。
家族もいる。
一人で過ごしたい時間もあるでしょう。
だから、
「今日は友達と会う=私は大切にされていない」
とは言えません。
見るべきなのは順位そのものではなく、
「彼の生活の中に、あなたとの関係を大切にする行動があるか」
です。
【「大切にされている」とは何だろう】
大切にされているかどうかは、
毎日LINEが来る。
毎週会う。
高価なプレゼントをもらう。
こうした数字だけでは測れません。
例えば、
あなたの話を覚えている。
体調が悪ければ気にかける。
予定を一方的に決めない。
約束を守ろうとする。
困ったときに話を聞く。
二人の問題が起きたら向き合う。
こうした日常の小さな行動も、
「私はこの人にとって大切なんだ」
と感じる材料になります。
【心理学には「自分を大切にしてくれていると感じる」研究がある】
恋愛心理学では、
「パートナーの応答性をどう感じているか」
という考え方が研究されています。
言葉だけを見ると難しいですが、簡単に言えば、
「この人は私のことを理解してくれている」
「私の気持ちを大切にしてくれている」
「必要なときに気にかけてくれる」
と感じられることです。
つまり、
「彼氏がいる」
という事実だけではありません。
その関係の中で、
「私は大切に扱われている」
と感じられるかがポイントです。
【2025年、日本の156組の夫婦を調べた研究】
2025年、学習院大学の宮崎弦太氏による研究が『社会心理学研究』に掲載されました。
研究対象は156組の夫婦。
合計312人です。
夫婦には8日間、毎日の生活について記録してもらいました。
研究では、
「今日は配偶者が自分の気持ちや必要としていることに応えてくれていると感じたか」
というような、配偶者からの応答性の感じ方と、
家事などをするときの動機、
さらに後の夫婦関係への満足度などとの関連が調べられました。
【大切なのは「してあげた回数」だけではない】
この研究では、
「家事を何回したら良い夫婦になる」
ということを調べたわけではありません。
注目したいのは、
相手が自分に応えてくれていると感じることと、
相手のために何かをするときの気持ちが、日によってどう関係するかを見ているところです。
研究結果は少し複雑ですが、
相手の反応によって「これだけしたんだから、これだけ返してほしい」という交換的な気持ちを強く変化させる人ほど、その後の関係満足度が低いという関連が確認されました。
恋愛は、
「私は3回してあげたから、彼も3回して」
という単純な交換ではないということです。
【だから「優先順位」を数え始めると苦しくなることがある】
今月、彼は友達と3回遊んだ。
私とは2回しか会っていない。
趣味には毎週行く。
私には月2回。
数字だけを並べると、
「友達>趣味>私」
のように見えることがあります。
でも、恋愛はランキングではありません。
友達と会う時間と恋人と過ごす時間では、意味も必要な時間も違います。
大切なのは、
「私は何位?」
より、
「この関係の中で、私は大切にされていると感じられている?」
と考えることです。
【友達を優先されると寂しい】
彼が友達と遊ぶこと自体は嫌ではない。
でも、
あなたとの約束は変更するのに、友達との約束は変更しない。
あなたには、
「いつでも会えるじゃん」
と言う。
そんな状態なら、寂しくなるでしょう。
問題は、
「友達と遊んだこと」
ではありません。
あなたとの約束や時間が、
「後からどうにでもできるもの」
として扱われていると感じることです。
【仕事が忙しい彼なら】
仕事は恋愛とは違います。
繁忙期。
残業。
責任のある仕事。
どうしても恋人より仕事を優先しなければならないことはあります。
だから、
「仕事と私どっちが大事?」
と比べても答えは出ません。
見るなら、
忙しい中でも、
「今週は無理だけど来週会おう」
と次の時間を作ろうとするか。
連絡できない理由を伝えてくれるか。
あなたが寂しいと伝えたとき、
「仕方ないだろ」
だけで終わらせないか。
そういうところです。
【会う頻度が減っているなら】
最近、彼と会う回数そのものが減った。
以前は毎週だったのに、今は月に数回。
しかも自分から誘わなければ予定が決まらない。
それなら、
「大切にされていない」
と感じる理由の一つになっているかもしれません。
会う回数と愛情の関係については、以下のブログを読んでみてください。

【恋人のために何かを我慢することも研究されている】
恋愛では、ときどき相手のために自分の希望を譲ることがあります。
今日は自分が行きたい店ではなく彼の好きな店にする。
自分は家で休みたいけれど、彼の大切な予定に付き合う。
こうした行動は研究では「犠牲」と呼ばれることがあります。
言葉は少し重いですが、
「相手や二人の関係のために、自分の希望を少し譲る」
くらいに考えてください。
【3万2,053人分をまとめた大規模分析】
2020年には、恋愛関係での「相手のために譲ること」について、それまでの研究をまとめた大規模な分析が発表されています。
分析対象は82のデータセット。
合計3万2,053人です。
結果は、
「相手のために我慢すればするほど良い関係になる」
という単純なものではありませんでした。
相手や関係のために何かをしたいという気持ちは、本人やパートナーの関係の良さとプラスの関連がありました。
一方で、実際に自分を犠牲にする行動は、本人の心の状態とはわずかにマイナスの関連もありました。
さらに、
「自分ばかり負担している」
と感じるような犠牲のコストが大きいほど、本人やパートナーの関係の良さとマイナスの関連がありました。
【「彼を優先する私」と「私を優先しない彼」】
あなたは彼の休みに合わせる。
彼の好きな場所へ行く。
彼が疲れていれば予定を変える。
友達から誘われても、彼と会えるなら断る。
それなのに彼は、自分の予定をほとんど変えない。
そうなると、
「私はこんなに彼を優先しているのに」
と思います。
でもここで、
「もっと我慢すれば愛される」
方向へ進まない方がいいでしょう。
先ほどの大規模分析でも、相手のために自分が負うコストが大きいことは、良い結果だけと結びついていたわけではありません。
【彼氏に合わせすぎているなら】
会う日。
食べるもの。
旅行先。
連絡する時間。
全部彼に合わせている。
それが苦しくなっているなら、
「彼が私を優先しない」
だけではなく、
「私は彼を優先しすぎていないか」
も見てみましょう。
彼氏に合わせることに疲れている人は、以下のブログを読んでみてください。

【「大切にしてほしい」を我慢しなくていい】
彼にも生活がある。
仕事もある。
友達もいる。
だから、
「寂しいなんて言ったら重いかな」
と思う人もいるでしょう。
でも、
「もう少し二人の時間が欲しい」
「たまにはあなたから誘ってくれたら嬉しい」
「予定を決めるとき、私の都合も聞いてほしい」
という希望を伝えることと、
「全部私を最優先にして」
という要求は同じではありません。
自分の希望まで消す必要はありません。
【言うなら「私と仕事どっちが大事?」ではなく】
相手を試すような聞き方をすると、話がずれやすくなります。
「私と友達どっちが大事?」
「仕事の方が大事なんでしょ?」
と言われれば、彼も防御的になるかもしれません。
それより、
「最近、私から誘うことが多くて少し寂しい」
「たまにはあなたから会おうって言ってくれたら嬉しい」
と、自分が何を感じていて、どうしてほしいのかを具体的に伝えます。
【彼氏の気持ちそのものが分からなくなっているなら】
優先されていない気がする。
愛情表現も減った。
会う回数も減った。
すると、
「そもそも私のこと好きなの?」
というところまで不安になることがあります。
一つの行動から彼の気持ちを判断しない考え方については、以下のブログを読んでみてください。

【「大切にされている感覚」はアジアでも研究されている】
2026年には、マレーシアのモナシュ大学マレーシア校の研究チームが1,851人を対象に調査しました。
対象には、結婚している人と未婚で交際している人の両方が含まれています。
研究では、
つらいことがあったとき。
二人が衝突したとき。
嬉しいことがあったとき。
こうした場面でパートナーがどのように応じてくれていると感じるかと、親密さ・信頼・関係を続けようという気持ち・関係への満足度などとの関連を調べました。
結果として、ストレスがあるときに支えてもらえていると感じることや、衝突や嬉しい出来事への建設的な反応は、全体として関係の質や満足度とプラスの関連を示しました。
【つまり「時間」だけではない】
彼があなたのために使った時間。
LINEの数。
デートの回数。
もちろん、それらも関係の一部です。
でも、
あなたが落ち込んだとき。
嬉しいことがあったとき。
二人が喧嘩したとき。
そういう場面で彼があなたにどう向き合うかも、
「私は大切にされている」
という感覚につながります。
【話を聞いてもらえないことが寂しいなら】
彼に話してもスマホを見ている。
悩みを話すと、
「気にしすぎ」
で終わる。
嬉しいことを話しても、
「へえ」
だけ。
そういう積み重ねから、
「私は彼にとってどうでもいいのかな」
と思っている人もいるでしょう。
彼氏が話を聞いてくれないことに悩んでいる人は、以下のブログを読んでみてください。

【彼が予定を変えられないことと、あなたを雑に扱うことは別】
彼には変えられない予定もあります。
仕事。
家族の用事。
先に決まっていた約束。
それを、
「私のために全部キャンセルして」
とは言えません。
でも、
「今日は無理だから来週にしよう」
と考えることはできます。
約束を変更するなら謝ることもできます。
あなたの都合を聞くこともできます。
予定を優先できないことと、
あなたの気持ちまで雑に扱うことは別です。
【「私ばかり」が増えてきたら一度立ち止まる】
私からLINEする。
私から誘う。
私が予定を合わせる。
私が謝る。
私が我慢する。
「私ばかり」が増えてきたら、一度立ち止まってみましょう。
恋愛では完全な50対50を毎日作ることはできません。
彼が大変なときは、あなたが多く支える時期もある。
あなたが大変なときは、彼に支えてもらう時期もあるでしょう。
でも長い間ずっと片方だけが関係を支えているなら、その苦しさについて話す必要があります。
【大切にされているかを確かめるために、彼を試さない】
わざと連絡しない。
他の男性の話をする。
「もう別れようかな」
と言って反応を見る。
彼が追いかけてくれば、
「私のこと大切なんだ」
と安心できるかもしれません。
でもそれでは、あなたが本当に欲しいものは伝わりません。
欲しいのは、
彼を焦らせることではなく、
「私はあなたにとって大切な人だ」
と感じられる関係ではないでしょうか。
【それでも何も変わらないなら】
自分の気持ちを伝えた。
具体的に、
「たまにはあなたから誘ってほしい」
とも言った。
でも彼は、
「面倒くさい」
「そんなこと気にするなよ」
と言う。
約束も何度も後回し。
あなたが困っていても関心を示さない。
二人の関係について話すこともしない。
そんな状態なら、
「どうすれば彼に優先してもらえるか」
だけを考え続けなくてもいいでしょう。
考えるべきなのは、
「私はこの関係で大切にされていると感じられるか」
です。
【まとめ|恋人は「一番」じゃなくても、大切な存在にはできる】
彼氏が友達を優先する。
仕事ばかり。
趣味には時間を使う。
自分との予定はいつも最後。
そう感じれば、
「私は彼にとって何番目なんだろう」
と思うことがあります。
でも恋愛は順位表ではありません。
仕事も友達も家族も恋人も、それぞれ違う大切さがあります。
だから、
「何より私を優先して」
でなくてもいい。
見るのは、
彼が二人のために時間を作ろうとしているか。
あなたの気持ちを大切に扱っているか。
困ったときに向き合おうとしているか。
約束や希望を一方的に扱っていないか。
そして、
あなたばかりが彼に合わせていないか。
2025年の日本の156組の夫婦を調べた研究でも、相手が自分の必要としていることに応えてくれていると感じることを含め、日々の夫婦間のやり取りと関係満足度との関連が研究されています。
また3万2,053人分のデータをまとめた研究では、恋人のために何かを譲ることも、その動機や負担によって関係との結びつきが違うことが示されています。
「私は何番目?」
という答えを探すより、
「この人といる私は、大切にされていると感じられる?」
と考えてみる。
もし答えがずっと「分からない」なら、その気持ちを彼に伝えていい。
恋人だから常に一番である必要はありません。
でも恋人なら、
お互いの人生の中に、
ちゃんと大切な場所を作ることはできるのではないでしょうか。
【参考にした主な研究】
2025年
学習院大学・宮崎弦太氏。
156組の夫婦を対象に8日間の日記調査を行い、配偶者が自分の気持ちや必要としていることに応えてくれていると感じる程度と、家事をするときの動機、その後の関係満足度・幸福感などとの関連を分析。
『社会心理学研究』掲載。
2020年
Emily Righetti氏らの研究チーム。
恋愛関係における「相手や関係のために何かを譲ること」に関する82データセット、3万2,053人、9,547の効果量を統合して分析。
相手のために譲ろうとする意欲、実際の行動、その行動への満足感、本人が負うコストでは、本人やパートナーの幸福・関係の良さとの関連がそれぞれ異なることを報告。
『Psychological Bulletin』掲載。
2026年
マレーシア・モナシュ大学マレーシア校のPriscilla De Netto氏ら。
交際中・既婚者を含む1,851人を対象に、ストレス、衝突、嬉しい出来事に対するパートナーの反応と、親密さ・信頼・関係への満足度などとの関連を調査。
パートナーからの支援や建設的な反応は、全体として関係の質や満足度とプラスの関連を示しました。
『Family Relations』掲載。

