- 【付き合う前は、もっと褒めてくれたのに】
- 【結論|褒めないだけで愛情がないとは言えない。でも「認めてもらえている感覚」は大切】
- 【恋人同士の「褒めること」は研究されている】
- 【「かわいい」と言うことだけが褒めることではない】
- 【どうして褒めてもらえないと寂しいの?】
- 【2023年、恋愛中の277人を調べた研究】
- 【8種類の中で「相手を認めること」が最も強く関連していた】
- 【褒められたい=承認欲求が強すぎる?】
- 【毎日褒めてもらわないと不安、なら少し別の問題もある】
- 【褒め言葉がなくても、あなたを認めている行動はある?】
- 【だから一つの言葉だけで判断しない】
- 【それでも、言葉が欲しいなら我慢しなくていい】
- 【伝えたときの彼の反応を見る】
- 【恋愛で大切なのは、相手を評価し続けることではない】
- 【2023年研究で「相手を認めること」が強かった理由】
- 【褒められたいのではなく「見ていてほしい」のかもしれない】
- 【まとめ|欲しいのは「褒め言葉」より「私はちゃんと見てもらえている」という感覚】
- 【参考にした主な研究】
【付き合う前は、もっと褒めてくれたのに】
髪を切った。
新しい服を着た。
少し頑張ってメイクした。
「どう?」
と聞いてみる。
でも彼氏は、
「別に普通じゃない?」
「いいんじゃない?」
で終わる。
仕事で頑張った話をしても、
「それくらい普通でしょ」
と言われる。
別に毎日、
「かわいい」
と言ってほしいわけじゃない。
何をしても褒めてほしいわけでもない。
でも、ときどき思う。
「私のこと、もう魅力的だと思ってないのかな」
「少しくらい認めてくれてもいいのに」
彼氏から褒められなくなったことが、思っている以上に寂しく感じることがあります。
【結論|褒めないだけで愛情がないとは言えない。でも「認めてもらえている感覚」は大切】
最初に結論から言うと、
彼氏があまり褒めない。
それだけで、
「もう好きではない」
「女性として見ていない」
とは判断できません。
褒めることが照れくさい。
言葉にする習慣がない。
付き合いが長くなって、わざわざ言わなくなった。
そういう人もいます。
ただし、
あなたが頑張っても無関心。
嬉しい出来事を話しても反応しない。
何か言えば否定する。
他の女性は褒めるのに、あなたには何も言わない。
そんな状態が続いているなら、
「褒めるのが苦手な人だから」
だけでは考えない方がいいでしょう。
大切なのは、
「褒め言葉の回数」
ではなく、
あなたが彼から、
「自分のことをちゃんと見てもらえている」
と感じられているかです。
【恋人同士の「褒めること」は研究されている】
2004年、米国のElizabeth Doohan氏とValerie Manusov教授は、恋愛関係での褒め言葉について研究しました。
恋人同士では、
外見。
性格。
能力。
行動。
さまざまなことが褒められます。
この研究では、
恋人がどんなことを褒めるのか。
どのくらい褒めるのか。
そして恋愛関係への満足度との関係などが調べられました。
研究では、恋人同士の褒める行動と関係満足度には関連があることが報告されています。
【「かわいい」と言うことだけが褒めることではない】
彼氏に褒めてほしい。
そう言うと、
「かわいいって言われたいの?」
と思われるかもしれません。
もちろん、それもあります。
でも褒めることは外見だけではありません。
「今日の服似合ってるね」
「仕事頑張ってるよね」
「料理うまいじゃん」
「そういうところ優しいよね」
「それできるのすごいね」
こうした言葉もあります。
つまり、
「あなたの良いところに気づいている」
と伝えることです。
【どうして褒めてもらえないと寂しいの?】
人によって程度は違いますが、
自分が大切にしている人から、
「あなたのここがいい」
と言ってもらえると嬉しいものです。
特に恋人なら、
自分の外見。
努力。
考え方。
性格。
そういう部分を一番近くで見ている人でもあります。
だから何も反応がないと、
単に一言足りないというより、
「私のことを見てくれていないのかな」
という寂しさにつながることがあります。
【2023年、恋愛中の277人を調べた研究】
2023年、シドニー大学心理学部のSarah Walker氏らは、恋愛関係にある277人を対象に研究しました。
参加者の平均年齢は36.8歳。
研究では、
恋人がつらいときに、
どんな方法で相手の気持ちを良くしようとするか。
そして恋愛関係への満足度。
などを調べました。
研究者は8種類の行動を比較しています。
その中で特に関係満足度との関連が強かったものの一つが、
「valuing」
でした。
日本語なら、
「相手の価値を認める」
「相手の良いところを伝える」
くらいに考えると分かりやすいでしょう。
【8種類の中で「相手を認めること」が最も強く関連していた】
この研究では、
相手を認めること。
ユーモア。
相手の話をきちんと聞くこと。
などが関係満足度と関連していました。
その中でも、
「相手を認めること」
との相関が最も大きく、
r=0.43でした。
ユーモアは0.33。
相手の話を受け止めて聞くことは0.27。
ただし、これは、
「褒めれば必ず恋愛がうまくいく」
と証明したものではありません。
もともと関係に満足している人ほど、恋人を褒めたり認めたりしている可能性もあります。
それでも、
恋人の良いところに気づいて伝えることと、満足度が無関係ではないことは分かります。
【褒められたい=承認欲求が強すぎる?】
「彼氏に褒めてほしい」
と思うと、
「私って承認欲求が強いのかな」
と気になる人もいるでしょう。
でも、
恋人から、
「かわいいね」
「頑張ったね」
「すごいじゃん」
と言われて嬉しいこと自体を、問題だと考える必要はありません。
大切なのは、
褒めてもらえないと自分に価値がないと思ってしまうことと、
恋人から時々認めてもらえたら嬉しいと思うことを分けることです。
【毎日褒めてもらわないと不安、なら少し別の問題もある】
例えば、
今日かわいいと言われなかった。
「もう好きじゃない?」
昨日も言われなかった。
「他に好きな人がいる?」
と毎回不安になる。
この場合は、
褒める回数だけを増やしても安心が長く続かない可能性があります。
彼からの言葉でしか、
「私は愛されている」
と確認できなくなっているからです。
【彼氏の気持ちそのものが分からなくなっているなら】
褒めてくれない。
愛情表現も少ない。
会う回数も減った。
連絡も減った。
そこまで重なっているなら、
「褒めないこと」
だけを切り取るより、彼の行動全体を見る必要があります。
彼氏の気持ちが分からず不安になっている人は、以下のブログを読んでみてください。
内部リンク
https://utakata-koi.jp/dont-know-boyfriends-feelings/
【付き合う前は褒めてくれたのに】
付き合う前は、
「今日かわいいね」
「その髪型好き」
と言っていた。
付き合ってから減った。
そうなると、
「手に入ったからもう頑張らなくなった?」
と思うこともあります。
実際には、本人に聞かなければ理由は確認できません。
ただ、
付き合い始めは相手の反応を強く意識していた。
長く付き合ううちに、
「言わなくても分かってるだろう」
と思うようになった。
そんな変化は考えられます。
【「分かっている」と「伝わっている」は違う】
彼の中では、
「かわいいと思ってるよ」
なのかもしれません。
でも一度も言わない。
あなたには伝わらない。
これは、
愛情表現でも同じです。
心の中に気持ちがあることと、
相手がその気持ちを受け取れることは別です。
だから、
「思ってるんだからいいだろ」
だけでは、二人の間ですれ違うことがあります。
【彼氏の愛情表現そのものが減っているなら】
褒め言葉だけではなく、
「好き」
も言わない。
ハグも減った。
手もつながなくなった。
そう感じているなら、
褒めることより広い意味での愛情表現の変化を考えた方がいいでしょう。
彼氏の愛情表現が減って不安な人は、以下のブログを読んでみてください。
内部リンク
https://utakata-koi.jp/boyfriend-less-affection/
【他の女性だけ褒めると余計に嫌になる】
あなたには何も言わない。
でもテレビを見て、
「あの子かわいいよね」
と言う。
SNSの女性を見て、
「美人だな」
と言う。
職場の女性について、
「仕事できるんだよ」
と言う。
もちろん、
他の人を褒めた=あなたを好きではない。
とは言えません。
でも、
「私は一度も褒めてもらえないのに」
と思えば寂しくなるのは理解できます。
【嫉妬の問題まで広がっているなら】
彼が他の女性を褒めるたびに、
SNSを確認する。
誰をフォローしているか気になる。
「その人が好きなの?」
と思う。
そんな状態までいっているなら、
褒められない寂しさと嫉妬が重なっている可能性があります。
彼氏に嫉妬して苦しくなっている人は、以下のブログを読んでみてください。
内部リンク
https://utakata-koi.jp/jealous-of-boyfriend/
【彼氏が褒めてくれないからと、自分を下げない】
「私がかわいくないから言わないのかな」
「太ったから?」
「年を取ったから?」
と、自分に原因を探すことがあります。
でも、
彼が褒めない理由は本人に確認しない限り分かりません。
あなたの外見に魅力がないから。
と決めつける根拠もありません。
褒めてもらえないことと、
あなた自身の価値を結びつけないようにしたいところです。
【褒めてほしいなら、言ってもいい】
「褒めてって言うの、恥ずかしくない?」
と思うかもしれません。
でも例えば、
「髪切ったときに似合ってるって言ってもらえると嬉しいんだよね」
と言う。
これなら、
「毎日私を褒めて」
とは違います。
あなたが何をされると嬉しいのかを伝えているだけです。
【「なんで褒めてくれないの?」より具体的に】
彼に、
「なんで全然褒めてくれないの?」
と言う。
彼は、
「え?褒めてるけど」
となるかもしれません。
それより、
「服とか髪型変えたときに、似合ってるって言ってくれたら嬉しい」
と具体的にする。
何をしてほしいのかが分かります。
【褒めることを要求するのは不自然?】
言われたから、
「かわいい」
と言う。
それって意味ある?
と思うかもしれません。
確かに、
完全に義務になれば嬉しくないでしょう。
でも恋人同士は、
最初から何でも分かるわけではありません。
「私はこういう言葉が嬉しい」
と知ってもらうことには意味があります。
そこから彼が、
「あ、これを言葉にすると喜んでくれるんだ」
と気づくこともあります。
【彼氏が「ありがとう」も言わないなら】
褒めない。
ありがとうも言わない。
あなたの努力にも気づかない。
そこまで重なっているなら、
「言葉にするのが苦手」
だけではなく、
あなたの行動を当然のものとして扱っていないかを見る必要があります。
彼氏が感謝を伝えないことに疲れている人は、以下のブログを読んでみてください。
内部リンク
https://utakata-koi.jp/boyfriend-never-says-thank-you/
【褒めるために何かを頑張りすぎない】
かわいいと言ってほしい。
だから痩せなきゃ。
高い服を買わなきゃ。
もっと料理しなきゃ。
仕事も頑張らなきゃ。
そうやって、
「褒めてもらうため」
に自分を追い込む必要はありません。
本来、
恋人から認めてもらうことは、
試験に合格したときだけ与えられる賞ではありません。
【自分から彼を褒めている?】
ここで一度、
自分側も考えてみます。
彼が髪を切った。
気づいている?
仕事で頑張ったと言った。
「すごいね」
と言っている?
料理をしてくれた。
「美味しい」
と伝えている?
褒めてもらいたいなら、
自分から相手の良いところに気づいて伝えることもできます。
【ただし「私が褒めれば彼も褒める」は保証されない】
ここは重要です。
彼をたくさん褒めれば、
そのうち彼も褒めてくれる。
そういうテクニックではありません。
人は思い通りには動きません。
ただ、
二人の関係の中に、
「良いところに気づいたら伝える」
という文化を自分から作ることはできます。
そのとき彼がどう応えるかを見るのです。
【褒め言葉がなくても、あなたを認めている行動はある?】
あなたが仕事で頑張った。
彼が、
「お疲れ。今日は好きなもの食べよう」
と言う。
新しい髪型にした。
何も言わないけど、
何度も見ている。
あなたが挑戦するとき、
「やってみたらいいじゃん」
と背中を押す。
言葉としては褒めていなくても、
認めたり応援したりする行動がある人もいます。
【だから一つの言葉だけで判断しない】
恋愛では、
「かわいいと言う人=良い彼氏」
「言わない人=冷めている」
ほど単純ではありません。
言葉は多いけれど、
行動は何もない人もいます。
反対に、
言葉は少ないけれど、
あなたのことを支える人もいます。
見るなら、
言葉と行動の両方です。
【それでも、言葉が欲しいなら我慢しなくていい】
「行動で分かるんだから、言葉を求める私はわがまま」
と思う必要もありません。
あなたは言葉で伝えてもらえると嬉しい。
それも一つの希望です。
彼には、
「私はこういう言葉があると嬉しい」
と伝えていいでしょう。
【伝えたときの彼の反応を見る】
あなたが、
「たまにはかわいいって言ってくれたら嬉しいな」
と言った。
彼が、
「そういうの苦手なんだよ」
と言う。
それでも後日、
少し照れながら、
「今日の服いいじゃん」
と言ってくれる。
それなら、
あなたの気持ちを理解しようとしているのかもしれません。
一方で、
「そんなこと気にするの?」
「めんどくさい」
と馬鹿にする。
その場合は、
褒めるのが苦手ということとは別の問題です。
【恋愛で大切なのは、相手を評価し続けることではない】
毎日、
かわいい。
すごい。
偉い。
と言い続ければいいわけではありません。
無理に褒めれば、
言葉が軽くなることもあります。
大切なのは、
本当にいいと思ったときに、
それを相手へ伝えられることです。
【2023年研究で「相手を認めること」が強かった理由】
277人を調べた先ほどの研究では、
相手を認めることが関係満足度と最も強く関連していました。
ここでいう「認める」は、
大げさに持ち上げることではありません。
相手の強みや良いところを見つけ、
相手が大切な人だと伝えるような行動です。
つまり、
「褒める」
より少し広いものです。
恋人が落ち込んでいるとき、
「でも、ずっと頑張ってたじゃん」
と言う。
失敗したとき、
「そこまでやったのはすごいよ」
と言う。
それも相手を認めることです。
【褒められたいのではなく「見ていてほしい」のかもしれない】
最終的に、
あなたが本当に欲しいものを考えてみましょう。
「かわいい」
という一言でしょうか。
それとも、
髪を切ったことに気づいてほしい。
頑張ったことに気づいてほしい。
自分の良いところを見てほしい。
そういうことではないでしょうか。
もしそうなら、
彼に伝える言葉も変わります。
「もっと褒めて」
ではなく、
「私、頑張ったこととか変わったことに気づいてもらえると嬉しいんだ」
と伝えられます。
【まとめ|欲しいのは「褒め言葉」より「私はちゃんと見てもらえている」という感覚】
彼氏が褒めてくれない。
髪を切っても何も言わない。
仕事を頑張っても、
「普通でしょ」
で終わる。
そうなると、
「もう魅力がないのかな」
と思うことがあります。
でも、
褒めないことだけで彼の愛情は判断できません。
2004年の恋愛関係を扱った研究では、恋人同士の褒める行動と関係満足度との関連が報告されています。
そして2023年に恋愛中の277人を調べた研究では、
相手の価値を認めること。
ユーモア。
相手の話をきちんと聞くこと。
が関係満足度と関連し、その中でも相手を認めることとの関連が最も大きくなっていました。
だから、
恋人の良いところに気づいて、それを伝えることには意味があります。
ただし、
彼から褒めてもらわなければ自分には価値がない。
そう考える必要もありません。
まず、
あなたが本当に欲しいのは何なのか。
「かわいい」という言葉なのか。
頑張りに気づいてほしいのか。
自分を一人の大切な人として見てほしいのか。
そこを考えてみる。
そして、
「私はこう言ってもらえると嬉しい」
と伝えてみる。
そのとき彼が、
少しでもあなたを理解しようとしてくれるかを見る。
長く付き合うほど、
相手の良いところは「知っていること」になります。
でも、
知っていることと、
伝えることは違います。
たまには、
「その服似合ってるよ」
「頑張ってるね」
「そういうところ好きだよ」
と言葉にする。
そんな小さな一言が、
「この人は今でも私を見てくれている」
という安心につながるのではないでしょうか。
【参考にした主な研究】
2004年
Elizabeth A. M. Doohan氏、米国・ワシントン大学のValerie Manusov教授。
恋愛関係における褒め言葉について、褒める頻度や内容、男女差、恋愛関係への満足度との関連を研究。
恋人同士の褒める行動と関係満足度との関連を報告。
『Western Journal of Communication』68巻2号、170〜194頁掲載。
2023年
オーストラリア・シドニー大学心理学部のSarah A. Walker氏、Rebecca T. Pinkus氏、Carolyn MacCann氏、ドイツ・ウルム大学のSally Olderbak氏。
恋愛関係にある277人、平均年齢36.8歳を対象に、恋人の感情を良くしようとするときに使う8種類の方法と関係満足度を調査。
「相手を認めること」が関係満足度と最も強く関連し、次いでユーモア、相手の話を受け止めて聞くことが関連していました。
『Current Psychology』掲載。
2023年3月10日オンライン公開、2024年43巻2348〜2356頁掲載。

