- 【聞きたくないのに、また元カノの話】
- 【結論|元カノの話をするだけでは「未練がある」とは判断できない】
- 【恋人の「過去」は、意外と話しにくいテーマ】
- 【元カノの話が嫌なのは、単なる嫉妬深さではない】
- 【2018年、元恋人への嫉妬を調べた研究】
- 【SNSを見ると「元カノ」が急に現実になる】
- 【元カノのSNSを見たくなる】
- 【でもSNSで調べれば安心できるとは限らない】
- 【SNSは「一番よかった瞬間」が残りやすい】
- 【「元カノの方がかわいい」と思ってしまったら】
- 【彼氏に嫉妬して苦しくなっているなら】
- 【彼が元カノとあなたを直接比べるなら話は違う】
- 【「元カノの話しないで」ではなく、何が嫌かを伝える】
- 【過去の恋人について話すこと自体が悪いわけではない】
- 【元カノの話から彼のことを知れる場合もある】
- 【反対に、元カノを美化し続けるなら】
- 【彼氏があなたを褒めてくれないことも気になるなら】
- 【他のカップルとの比較にも同じような問題がある】
- 【自分たちより「良さそうなカップル」と比べる影響】
- 【元カノとの比較も「勝ち負け」にしない】
- 【彼が元カノを選ばなかったのではなく、関係が終わった】
- 【本当に見るべきなのは「今」】
- 【それでも彼の気持ちが分からないなら】
- 【元カノと今でも連絡を取っているなら】
- 【どこまでなら平気かはカップルによって違う】
- 【元カノの写真を消してほしい?】
- 【見ないという選択もある】
- 【彼に聞くなら「まだ好きなの?」だけではなく】
- 【あなたが本音を言えず我慢しているなら】
- 【彼の過去を消すことはできない】
- 【でも、過去を使って今の恋人を傷つける必要もない】
- 【まとめ|元カノと競うのではなく、今の二人を見る】
- 【参考にした主な研究】
【聞きたくないのに、また元カノの話】
彼氏とご飯を食べている。
すると突然、
「元カノもこれ好きだったな」
と言われる。
旅行の話をすれば、
「昔ここ行ったことある」
と元カノとの思い出が出てくる。
あなたが新しい服を着たら、
「元カノはこういう服着なかったな」
と言う。
最初は気にしないようにしていた。
でも何度も続くと、
「そんなに元カノのこと覚えてるの?」
「まだ好きなのかな」
「私と比べてる?」
と思ってしまいます。
過去の恋愛があったことは分かっている。
でも、
今付き合っているのは私なのに。
そんな気持ちになることはないでしょうか。
【結論|元カノの話をするだけでは「未練がある」とは判断できない】
最初に結論から言うと、
彼氏が元カノの話をする。
それだけで、
「まだ元カノが好き」
「復縁したい」
とは判断できません。
単純に過去の出来事として話している。
思い出したから口にした。
自分の経験を説明するために話した。
そういう場合もあります。
一方で、
頻繁に元カノを褒める。
あなたと元カノを比べる。
元カノとの思い出を何度も美化する。
今でも頻繁に連絡を取る。
そうしたことが重なっているなら、
あなたが不安になる理由はあります。
大切なのは、
「元カノという単語が出たか」
だけではなく、
彼が過去の恋愛を今の二人の関係にどう持ち込んでいるかです。
【恋人の「過去」は、意外と話しにくいテーマ】
2011年、米国・カンザス大学のMike Anderson氏らは、恋愛関係にある102人を対象に調査しました。
参加者には、
恋人と話したくないテーマ。
過去の恋愛や性的経験について、なぜ話したくないのか。
などを尋ねています。
すると、
過去の恋人や過去の経験は、恋人同士でも話しにくいテーマとして挙げられました。
その理由には、
「過去は過去のままにしておきたい」
「自分と元恋人を比べてしまう」
「今の関係が脅かされる気がする」
「嫉妬など嫌な感情になる」
といったものがありました。
【元カノの話が嫌なのは、単なる嫉妬深さではない】
例えば彼が、
「元カノ料理うまかったんだよね」
と言った。
あなたは、
「私より料理上手だったのかな」
と思う。
さらに、
「じゃあ私の料理には満足してない?」
と考える。
元カノの話そのものより、
そこから自分と比較してしまうことがあります。
だから不安になる。
これは、
「嫉妬深い性格だから」
だけでは説明できません。
恋人の過去の相手は、
今の自分と比較できてしまう存在だからです。
【2018年、元恋人への嫉妬を調べた研究】
2018年、米国・オハイオ州立大学のJessica Frampton氏とJesse Fox教授は、
恋人の元パートナーに対する嫉妬について研究しました。
対象は36人。
研究者たちは参加者へのインタビューを通して、
SNSが恋人の過去への嫉妬にどのように関わるかを調べています。
そこで出てきた大きなテーマの一つが、
「比較」
でした。
参加者は、
元恋人の外見。
仕事。
学歴。
趣味。
生活。
そして過去のカップルそのもの。
さまざまなものを自分たちと比較していました。
【SNSを見ると「元カノ」が急に現実になる】
彼から、
「前に付き合っていた人がいた」
と聞くだけなら、
ぼんやりした存在です。
でもSNSを開く。
写真を見る。
顔が分かる。
旅行写真がある。
二人で笑っている写真も残っている。
すると、
「本当にこの人と付き合ってたんだ」
と急に現実味が出ます。
2018年の研究でも、
こうしたSNS上に残る過去の写真や投稿が、
恋人の過去への嫉妬につながる場合があることが報告されています。
【元カノのSNSを見たくなる】
彼が元カノの名前を話した。
気になる。
検索する。
見つける。
「思っていたよりかわいい」
と思う。
仕事も楽しそう。
旅行もたくさん行っている。
すると、
「私よりいい女だったんじゃない?」
と思ってしまう。
そして、
さらに投稿を見る。
この流れは珍しいものではありません。
2018年研究でも、
恋人の過去について知りたい人がSNSを使って情報を探す行動が確認されています。
【でもSNSで調べれば安心できるとは限らない】
元カノを調べる理由は、
「知れば安心できる」
と思うからかもしれません。
でも、
かわいい写真を見つけたら不安になる。
彼との旅行写真があったら不安になる。
何も見つからなければ、
「非公開にしただけ?」
と思う。
つまり、
情報を増やせば安心できるとは限りません。
むしろ比較する材料が増える場合があります。
【SNSは「一番よかった瞬間」が残りやすい】
ここも重要です。
SNSには、
喧嘩した日の写真。
険悪だったとき。
別れを考えていた夜。
そんなものは残りにくい。
残るのは、
旅行。
記念日。
笑顔。
プレゼント。
だから過去の関係が、
実際以上に素敵に見えることがあります。
あなたが見ているのは、
二人の恋愛全部ではなく、
切り取られた一部です。
【「元カノの方がかわいい」と思ってしまったら】
写真を見て、
「私よりかわいい」
と思う。
すると、
「なんで彼は私と付き合ってるんだろう」
と不安になることがあります。
でも、
恋人を選ぶ基準は外見だけではありません。
そして、
彼が過去にその女性と付き合っていたことと、
今あなたと付き合っていることは両立します。
元カノに良いところがあった。
それでもその関係は終わった。
そして今はあなたと付き合っている。
ここは分けて考えたいところです。
【彼氏に嫉妬して苦しくなっているなら】
元カノだけではなく、
女友達。
職場の女性。
SNSでつながっている女性。
全部が気になる。
そんな状態なら、
元カノだけの問題ではなく、
嫉妬そのものが苦しくなっている可能性があります。
彼氏を信じたいのに疑ってしまう人は、以下のブログを読んでみてください。

【彼が元カノとあなたを直接比べるなら話は違う】
例えば、
「元カノは料理してくれたのに」
「元カノならそんなことで怒らなかった」
「元カノの方がスタイルよかった」
と言われる。
これは単に、
「昔の話をしている」
だけではありません。
あなたと元カノを直接比較しています。
それを嫌だと感じるなら、
伝えていいでしょう。
【「元カノの話しないで」ではなく、何が嫌かを伝える】
彼に、
「元カノの話全部禁止」
と言うと、
彼も窮屈に感じるかもしれません。
過去の経験を説明するときに、
元恋人の存在が出てくることはあります。
だから例えば、
「昔の話として出るのは平気なんだけど、私と比べられるのは嫌だ」
と伝える。
あるいは、
「元カノを褒める話が何度も続くと、私は少し不安になる」
と伝える。
自分が何を嫌だと感じているかを具体的にします。
【過去の恋人について話すこと自体が悪いわけではない】
2011年の102人を調べた研究でも、
過去の経験について話すことには、
良い面があると答えた参加者もいました。
相手のことをより深く知れる。
過去の経験から何を学んだか分かる。
お互いに隠し事を減らせる。
そうした意味があります。
だから、
「元カノの話を一度でもしたらアウト」
ではありません。
問題は、
その話が今の二人にどんな影響を与えているかです。
【元カノの話から彼のことを知れる場合もある】
例えば彼が、
「前の恋愛では、喧嘩するとお互い何日も連絡しなかった」
と話す。
そして、
「今はそうならないようにしたい」
と言う。
これは、
単に元カノの思い出を話しているというより、
自分の過去から学んだことを共有しています。
こういう話なら、
今の二人の関係に役立つ場合もあります。
【反対に、元カノを美化し続けるなら】
何を話しても、
「元カノはよかった」
になる。
旅行。
料理。
見た目。
性格。
全部褒める。
そして今のあなたへの肯定的な言葉は少ない。
それなら、
「まだ好きなの?」
と思うのも無理はありません。
ただし、
それでも本人に確認しない限り、
未練があるとは断定できません。
【彼氏があなたを褒めてくれないことも気になるなら】
元カノのことは、
「かわいかった」
「料理うまかった」
と言う。
でもあなたには、
「かわいい」
とも、
「頑張ったね」
とも言わない。
そうなると、
比較されている気分はさらに強くなります。
彼氏があなたを褒めてくれず寂しい人は、以下のブログを読んでみてください。

【他のカップルとの比較にも同じような問題がある】
恋愛で苦しくなる比較は、
元カノだけではありません。
「友達の彼氏は毎週デートしてる」
「あの夫婦は旅行ばかりしてる」
「SNSのカップルは幸せそう」
こういう比較もあります。
2021年に発表された研究では、
78組のカップルを対象に、
日常生活の中で他の恋愛関係と自分たちを比較することが調べられました。
参加者は毎日の記録に加えて、
その週の終わりと6か月後にも調査を受けています。
【自分たちより「良さそうなカップル」と比べる影響】
この研究では、
「自分たちよりうまくいっていそう」
という上向きの比較は、
その日の関係満足度や将来への楽観性の低さなどと関連していました。
さらに、
上向きの比較を多くしていた人は、
6か月後の関係満足度も低い傾向がありました。
ただし、
比較をしたから必ず関係満足度が下がる。
と断定した研究ではありません。
もともと関係に不安がある人ほど比較していた可能性なども考えられます。
【元カノとの比較も「勝ち負け」にしない】
元カノより、
私の方がかわいい?
私の方が料理うまい?
私の方が優しい?
聞きたくなることがあります。
でも、
全部勝てば安心できるでしょうか。
一つでも、
「元カノかな」
と言われたら?
また新しい比較が始まります。
恋愛は、
前の恋人との総合点を競うものではありません。
【彼が元カノを選ばなかったのではなく、関係が終わった】
ここは少し考え方を変えてみます。
元カノが、
かわいかった。
仕事もできた。
料理も上手だった。
それでも、
二人の関係は終わりました。
恋愛は、
能力の高い人が勝ち残る大会ではありません。
どれだけ魅力的な人でも、
相性。
タイミング。
価値観。
さまざまな理由で関係は終わります。
だから、
「元カノより優れていなければ彼を失う」
と考えなくてもいいのです。
【本当に見るべきなのは「今」】
今、
彼は誰と付き合っている?
今、
誰と会っている?
今、
誰との関係を続けようとしている?
そこを見ます。
過去に誰を好きだったかより、
今の二人の間で何が起きているかの方が重要です。
【それでも彼の気持ちが分からないなら】
元カノの話が多い。
愛情表現も少ない。
予定も曖昧。
すると、
「やっぱり私のこと好きじゃない?」
と考えてしまうでしょう。
彼氏の気持ち全体が分からなくなっている人は、以下のブログを読んでみてください。

【元カノと今でも連絡を取っているなら】
これは、
元カノの「話をする」
だけとは分けて考えた方がいいでしょう。
友達として連絡している。
仕事上つながっている。
共通の友人がいる。
理由はいろいろあります。
だから、
「連絡している=浮気」
とも言えません。
ただ、
あなたに隠して頻繁に連絡する。
二人きりで会う。
連絡内容を尋ねると強く隠す。
そんなことがあるなら、
二人の境界線について話す必要があります。
【どこまでなら平気かはカップルによって違う】
元恋人と友達でいるのは平気。
という人もいます。
絶対に嫌。
という人もいる。
正解は一つではありません。
だから、
「普通はどうなの?」
より、
二人がどこまでなら受け入れられるかを話します。
【元カノの写真を消してほしい?】
スマホに昔の写真が残っている。
SNSにも写真がある。
それを見ると嫌。
そういう人もいるでしょう。
でも、
過去の写真をすべて消すことを当然とは言えません。
彼にとっては、
人生の記録の一部かもしれません。
逆に、
あなたがそれを見るたびに強く傷つくなら、
その気持ちは伝えていい。
二人でどうするか話します。
【見ないという選択もある】
元カノのSNSを見る。
そして落ち込む。
また見る。
それを何度も繰り返しているなら、
見ないことも一つの方法です。
情報を得ないのは、
逃げることではありません。
自分に必要のない情報から距離を取ることでもあります。
【彼に聞くなら「まだ好きなの?」だけではなく】
不安になると、
「元カノのことまだ好き?」
と聞きたくなります。
彼は、
「好きじゃない」
と言う。
でも不安が消えない。
そんなこともあります。
それより、
「元カノの話がよく出るけど、あなたの中ではどういう存在なの?」
と聞いてみる方法もあります。
あるいは、
「私と比較されるのは嫌なんだ」
と伝える。
欲しいのは、
「好きじゃない」という答えだけではなく、
今の関係をどう考えているのかだからです。
【あなたが本音を言えず我慢しているなら】
本当は元カノの話が嫌。
でも、
「嫉妬深いと思われたくない」
「面倒な女と思われたくない」
と我慢している。
それが続くと、
ある日突然、
「もう元カノの話やめて!」
と爆発することもあります。
嫌だと伝えるのが怖い人は、以下のブログも読んでみてください。

【彼の過去を消すことはできない】
彼には、
あなたに出会う前の人生があります。
恋愛したこともある。
好きだった人もいる。
思い出もある。
それ自体を消すことはできません。
そしてあなたにも、
あなたの過去があります。
恋愛では、
過去がない相手を探すことより、
お互いの過去がありながら、
今の二人を作ることの方が大切なのだと思います。
【でも、過去を使って今の恋人を傷つける必要もない】
過去を持っていることと、
元恋人と現在の恋人を比べ続けることは別です。
彼にも、
「この話は今の恋人をどう感じさせるか」
を考える必要があります。
あなたが、
「元カノと比べられるのは嫌」
と伝えた。
それでも何度も同じ比較をする。
それなら、
過去の問題ではなく、
今のあなたへの配慮の問題になってきます。
【まとめ|元カノと競うのではなく、今の二人を見る】
彼氏が元カノの話をする。
かわいかった。
旅行に行った。
料理がうまかった。
そんな話を何度も聞けば、
「まだ好きなの?」
「私と比べてる?」
と不安になることがあります。
2011年に恋愛中の102人を調べた研究では、
過去の恋人や性的経験は話しにくいテーマとして挙げられ、
比較。
現在の関係への脅威。
嫉妬などの感情。
が、話を避ける理由として報告されています。
2018年に36人へインタビューしたオハイオ州立大学の研究では、
SNS上に残る元恋人の写真や情報が、
社会的比較や関係への不安を通じて、
過去の恋人への嫉妬につながる場合が示されました。
さらに78組のカップルを日常生活で調べた研究では、
自分たちより良さそうな恋愛関係と比較することが、
関係満足度や将来への楽観性の低さと関連していました。
だから、
比較すればするほど安心できるとは限りません。
元カノよりかわいい?
元カノより優しい?
元カノより愛されてる?
それを一つずつ確認するより、
見るなら、
今、彼があなたとの関係を大切にしているか。
あなたと元カノを何度も比べていないか。
あなたが嫌だと伝えたときに配慮してくれるか。
二人の未来を一緒に作ろうとしているか。
そこです。
彼に過去があることは変えられません。
でも、
今付き合っている二人の関係は、
これから二人で作ることができます。
元カノとの恋愛に勝つ必要はありません。
あなたが考えたいのは、
「元カノより上か」
ではなく、
「私は今、この人との関係で大切にされていると感じられるか」
なのではないでしょうか。
【参考にした主な研究】
2011年
米国・カンザス大学のMike Anderson氏、Adrianne Kunkel氏、Emporia State UniversityのMichael Robert Dennis氏。
恋愛関係にある102人を対象に、恋人と話したくないテーマと、過去の恋愛・性的経験について話すことを避ける理由を調査。
過去を過去のままにしたい、比較による自己評価の問題、現在の関係への脅威、嫉妬などの感情が主要なテーマとして報告されました。
『The Journal of Sex Research』48巻4号、381〜391頁掲載。
2018年
米国・オハイオ州立大学のJessica R. Frampton氏、Jesse Fox教授。
36人へのインタビューから、SNSが恋人の元パートナーへの嫉妬にどう関係するかを分析。
元恋人との社会的比較、過去の写真や投稿、現在の恋愛への不確かさなどが、過去の恋人への嫉妬につながるテーマとして確認されました。
『Social Media + Society』掲載。
2018年9月18日オンライン公開。
2021年
恋愛中の78組のカップルを対象に、他の恋愛関係との比較を日々記録する調査を実施。
日ごとの記録、週末の追跡、6か月後の追跡から、自分たちより良さそうな関係との比較は、その日の関係満足度や楽観性の低さなどと関連し、上向きの比較を多くしていた人は6か月後の関係満足度も低い傾向が報告されました。
『Personality and Social Psychology Bulletin』掲載。

