- 【付き合っているのに、彼の気持ちがわからない】
- 【結論|一つの行動から彼の気持ちを決めない】
- 【心理学でも「恋人の気持ちがわからない状態」は研究されている】
- 【不安には3種類ある】
- 【日本を含む研究で353組のカップルを調査】
- 【「わからない状態」そのものが苦しい】
- 【彼の気持ちを「LINEの返信時間」だけで判断しない】
- 【見るなら「関係を続けようとする行動」】
- 【「好き」と言わなくなったことが気になるなら】
- 【会おうとしなくなったことが気になるなら】
- 【不安になると「確認」を繰り返したくなる】
- 【165組を毎日調べた研究】
- 【努力しても不安が強いと、安心につながりにくいことがある】
- 【ただし、全部を「あなたの考えすぎ」にしない】
- 【彼氏が話を聞いてくれないなら】
- 【「彼はどう思ってる?」を本人以外から探し続けない】
- 【聞くなら「私のこと好き?」だけではなくてもいい】
- 【話し合いになると黙ってしまう彼なら】
- 【2024年には343人の恋愛中の成人を調査】
- 【彼の気持ちを100%確認することはできない】
- 【だから「気持ち」だけでなく「関係」を見る】
- 【それでもずっと不安なら】
- 【まとめ|彼の頭の中より、二人の間にあるものを見る】
- 【参考にした主な研究】
【付き合っているのに、彼の気持ちがわからない】
彼氏はいる。
別れ話をされたわけでもない。
会えば普通に話すし、LINEも返ってくる。
それなのに、ときどき思う。
「この人、本当に私のこと好きなのかな」
以前より連絡が減った気がする。自分から会いたいと言わなくなった。「好き」と言ってくれることも少ない。
でも、嫌われているとは言い切れない。
この曖昧な感じが、一番苦しいのかもしれません。
「冷めたなら冷めたって言ってほしい」
そう思うくらい、相手の気持ちがわからない状態は不安になります。
【結論|一つの行動から彼の気持ちを決めない】
最初に結論から言うと、
LINEが減った。
好きと言わなくなった。
会う回数が減った。
この一つだけを見て、
「彼は冷めた」
とは判断できません。
反対に、毎日LINEが来るから、
「絶対に愛されている」
とも判断できません。
彼の気持ちを考えるなら、一つの言葉や行動ではなく、
「二人の関係を続けるための行動があるか」
を全体で見る方がいいでしょう。
【心理学でも「恋人の気持ちがわからない状態」は研究されている】
心理学やコミュニケーション研究には、
「関係についての不確かさ」
という考え方があります。
難しそうですが、意味はかなり身近です。
例えば、
「彼は私との関係をどう考えているんだろう」
「これからも付き合っていくつもりなのかな」
「彼は私のことをどれくらい好きなんだろう」
こうした、恋愛関係について確信を持てない状態です。
研究では、大きく三つの不確かさが考えられています。
【不安には3種類ある】
一つ目は、
「私は本当にこの人と付き合っていきたいのかな」
という、自分自身の気持ちについての不確かさ。
二つ目は、
「彼は私との関係をどう思っているんだろう」
という、相手についての不確かさ。
三つ目は、
「私たち、この先どうなるんだろう」
という、二人の関係そのものについての不確かさです。
「彼氏の気持ちがわからない」という悩みは、このうち特に二つ目と三つ目に近いでしょう。
【日本を含む研究で353組のカップルを調査】
2021年、南山大学の今井達也氏、ハワイ大学マノア校のEmiko Taniguchi氏、広島大学の梅村知稔氏による研究が発表されました。
研究対象は353組の恋愛中のカップル。
つまり706人です。
研究では、
自分の気持ちについての不確かさ。
相手の気持ちについての不確かさ。
二人の関係についての不確かさ。
そして恋愛関係への満足度などを調べました。
その結果、自分が感じている関係への不確かさが高いほど、自分自身の恋愛関係への満足度が低いという関連が確認されました。
【「わからない状態」そのものが苦しい】
これは、
「不安になったら恋愛がうまくいかなくなる」
という単純な話ではありません。
研究は主に関連を調べたもので、原因と結果を一方向に決めることはできません。
ただ、
彼の気持ちがわからない。
二人の未来がわからない。
自分たちの関係に確信を持てない。
そんな状態と、恋愛への満足度が低いことが関連しているのは理解しやすいでしょう。
だから、
「考えすぎないようにしよう」
だけでは、なかなか不安が消えないことがあります。
【彼の気持ちを「LINEの返信時間」だけで判断しない】
彼の気持ちがわからなくなると、小さな行動が気になります。
昨日は10分で返信が来た。
今日は3時間来ない。
昨日は絵文字があった。
今日は「了解」だけ。
すると、
「何かした?」
「怒ってる?」
「冷めた?」
と考えてしまう。
でも、返信時間だけでは彼の気持ちは確認できません。
仕事中かもしれない。
疲れているかもしれない。
単純に返信することがないだけかもしれない。
一つのLINEから彼の頭の中を読み取ろうとすると、不安になる材料を探し続けることになります。
【見るなら「関係を続けようとする行動」】
彼の本当の気持ちを完全に知ることはできません。
でも、行動を見ることはできます。
例えば、
次に会う予定を考える。
忙しくても別の日を提案する。
あなたの話を覚えている。
困っているときに気にかける。
二人の問題から逃げずに話そうとする。
少し先の予定にあなたが入っている。
こうしたものです。
どれか一つがあれば愛されている、というチェックリストではありません。
見るのは、
「この人は二人の関係を続けるために何かしているか」
です。
【「好き」と言わなくなったことが気になるなら】
以前は、
「好き」
と言ってくれた。
でも最近はほとんど言わない。
それだけで彼の気持ちがなくなったとは判断できません。
言葉以外の愛情表現もあります。
一方で、あなたが愛情を感じられず寂しいなら、その気持ちを我慢する必要もありません。
彼氏の愛情表現が減ったことが気になっている人は、以下のブログを読んでみてください。

【会おうとしなくなったことが気になるなら】
以前は彼から、
「次いつ会う?」
と言っていた。
最近はこちらから誘わなければ会わない。
この変化も気になるでしょう。
ただ、会う回数だけでは気持ちは判断できません。
会ったときの態度や、会えないときに彼が二人の時間を作ろうとしているかも一緒に見る必要があります。
会う頻度が減ったことが不安な人は、以下のブログを読んでみてください。

【不安になると「確認」を繰り返したくなる】
「私のこと好き?」
彼は、
「好きだよ」
と答える。
その瞬間は安心する。
でも数日すると、
「本当に?」
とまた不安になる。
こうなると問題は、
「好きという答えを聞いていないこと」
だけではありません。
彼の気持ちについて確信を持てない状態そのものが続いています。
何度答えを聞いても安心できないなら、
「私は何があれば、この関係を安心できるんだろう」
と考えてみることも必要です。
【165組を毎日調べた研究】
2013年には、米国・アリゾナ大学などの研究者が165組、合計330人の恋愛中のカップルを対象に、毎日の関係について調べています。
研究では、
二人の関係を良くするためにどれくらい努力したか。
その日に関係についてどれくらい不確かさを感じたか。
二人の親密さ、満足度、関係を続けようという気持ち。
などを毎日記録してもらいました。
その結果、関係を良くしようとする努力と、良好な関係の評価にはプラスの関連がありました。
ただし、その関連は「関係についての不確かさ」が高い日には弱くなっていました。
【努力しても不安が強いと、安心につながりにくいことがある】
例えば彼がデートを考えてくれた。
本来なら、
「嬉しい」
と思える出来事です。
でも、
「別れようと思ってるから最後に優しくしてるのかな」
と考えてしまう。
彼がLINEをくれた。
でも、
「義務で送ってるだけかも」
と思う。
不安が強くなると、安心できるはずの行動まで疑ってしまうことがあります。
だから彼の行動を見ることと同時に、
「自分は今、何をされても不安になる状態になっていないか」
も少し考えてみてください。
【ただし、全部を「あなたの考えすぎ」にしない】
ここは重要です。
不安になる女性に対して、
「考えすぎだよ」
「気にしすぎ」
と言うのは簡単です。
でも実際に彼が、
連絡をほとんどしなくなった。
何度誘っても会おうとしない。
話しかけても面倒そう。
愛情表現もなくなった。
将来についての話を避ける。
こうした変化が重なっているなら、不安になる理由があります。
自分の不安だけを責める必要はありません。
【彼氏が話を聞いてくれないなら】
彼の気持ちを知りたくて話そうとする。
でも彼はスマホを見ている。
すぐ話を終わらせる。
あなたの気持ちを伝えても、
「気にしすぎじゃない?」
と言われる。
それでは安心できないでしょう。
彼氏が話を聞いてくれないこと自体に悩んでいる人は、以下のブログを読んでみてください。

【「彼はどう思ってる?」を本人以外から探し続けない】
友達に聞く。
SNSで調べる。
「彼氏 冷めた サイン」
と検索する。
当てはまる項目を見つける。
また不安になる。
もちろん、情報を集めることが悪いわけではありません。
でも最終的に、
「彼があなたとの関係をどう考えているか」
を正確に知っているのは彼だけです。
ネット上の「男性心理」が、あなたの彼氏の気持ちを決めることはできません。
【聞くなら「私のこと好き?」だけではなくてもいい】
いきなり、
「私のこと好き?」
と聞くと、彼も、
「好きだよ」
で終わるかもしれません。
それより、
「最近、二人の時間減ったよね。どう感じてる?」
「これからもこういう感じで付き合っていきたい?」
「最近ちょっと距離を感じてるんだけど、あなたはどう?」
と聞く方法もあります。
欲しいのは「好き」という二文字だけではなく、
彼が二人の関係をどう考えているかだからです。
【話し合いになると黙ってしまう彼なら】
聞いてみたい。
でも聞くと彼が黙る。
何を考えているのかさらに分からなくなる。
そういう人もいるでしょう。
黙る理由には、考える時間が必要な場合もあれば、衝突を避けたい場合もあります。
話し合いになると彼氏が黙ってしまう人は、以下のブログを読んでみてください。

【2024年には343人の恋愛中の成人を調査】
2024年、米国・ウィットワース大学のAlan Mikkelson氏とColter Ray氏は、恋愛関係にある343人を対象に研究しました。
研究では、
関係についての不確かさ。
恋愛への満足度。
今の関係にどれくらい時間や気持ちなどを投じているか。
他の相手を選ぶ可能性をどう感じているか。
今の関係を続けようという気持ち。
などを調べています。
この研究でも、関係についての不確かさと、満足度や関係を続けようとする気持ちなどとの関連が分析されています。
つまり、
「相手の気持ちがわからない」
という状態は、恋愛研究の中でも重要なテーマなのです。
【彼の気持ちを100%確認することはできない】
少し厳しい話ですが、
恋人の気持ちを100%確認する方法はありません。
「好き」
と言われても、
「本当?」
と思えば終わらない。
毎日会っても、
「浮気してるかも」
と思うことはできます。
人の頭の中を直接見ることはできないからです。
恋愛には、どうしても少しの不確かさがあります。
【だから「気持ち」だけでなく「関係」を見る】
彼は私を何%好き?
昨日より冷めた?
そんなものは測れません。
でも、
私の気持ちを大切に扱ってくれるか。
二人の時間を作ろうとしてくれるか。
問題が起きたとき向き合ってくれるか。
私も彼を大切にできているか。
この関係の中で安心できる時間があるか。
これは考えられます。
「彼の頭の中」を推理することから、
「二人の間で実際に起きていること」
を見る方へ少し視点を移してみましょう。
【それでもずっと不安なら】
彼に聞いた。
自分の気持ちも伝えた。
でも曖昧な返事しかない。
会おうともしない。
将来の話も避ける。
あなたが不安だと伝えても、向き合おうとしない。
そんな状態が長く続いているなら、
「彼は私を好きなのか」
だけではなく、
「私はこの関係で幸せなのか」
を考えてもいいでしょう。
恋愛は、相手から好きだと思われるためだけにするものではありません。
【まとめ|彼の頭の中より、二人の間にあるものを見る】
彼氏の気持ちがわからない。
付き合っているのに、
「本当に好きなの?」
と思ってしまう。
そんな状態は珍しいことではありません。
2021年に353組、706人のカップルを調べた研究では、関係についての不確かさが高いことと、自分自身の恋愛関係への満足度が低いことに関連が確認されています。
また165組330人を毎日調べた研究でも、関係についての不確かさは、日々の恋愛関係の感じ方に関わっていました。
だから、
「気にしなければいい」
だけでは簡単に解決しないことがあります。
ただし、
LINEが遅い。
好きと言わない。
会う回数が減った。
一つの行動だけから彼の気持ちを決めることもできません。
見るなら、
彼が二人の関係を続けるための行動をしているか。
あなたの気持ちに向き合おうとしているか。
そして、
あなた自身がこの関係の中で安心できているか。
それでも分からないことは、彼に聞いていい。
恋人同士でも、相手の気持ちは言葉にしなければ分からないことがあります。
「彼は私を好きなのかな」
と一人で答えを探し続けるより、
二人の関係を二人で確かめていく。
その方が、本当の答えに近づけるのではないでしょうか。
【参考にした主な研究】
2021年
南山大学の今井達也氏、ハワイ大学マノア校のEmiko Taniguchi氏、広島大学の梅村知稔氏。
353組の恋愛中のカップルを対象に、関係についての不確かさと恋愛関係への満足度などを分析。
本人が感じる関係への不確かさが高いほど、本人の関係満足度が低いという関連が確認されました。
『Current Psychology』掲載。
2013年
米国・アリゾナ大学などのValerie Young氏、Melissa Curran氏、Casey Totenhagen氏。
165組、合計330人の恋愛中のカップルを対象に毎日の記録を調査。
関係を良くしようとする努力と、親密さ・満足度・関係を続けようという気持ちにはプラスの関連があり、その関連は関係への不確かさが高い日ほど弱くなっていました。
『Journal of Social and Personal Relationships』掲載。
2024年
米国・ウィットワース大学のAlan Mikkelson氏とColter Ray氏。
恋愛関係にある343人を対象に、関係についての不確かさ、満足度、関係への投資、他の選択肢、関係を続けようという気持ちなどを分析。
『Communication Research Reports』掲載。

