- 【最初は気にならなかった。でも、だんだん疲れてきた】
- 【結論|「ありがとう」が少ないだけで愛情がないとは言えない。でも感謝されない状態が続けば疲れる】
- 【恋愛では「感謝」が研究されている】
- 【2010年、同棲中のカップルを毎日調べた研究】
- 【感謝は「してもらった側」だけの問題ではない】
- 【2024年には825人を対象に研究】
- 【「ありがとう」が欲しい本当の理由】
- 【恋人だから、してもらって当然?】
- 【「ありがとう」と言わないけど行動では返してくれる人もいる】
- 【彼氏に大切にされていないと感じているなら】
- 【あなたが何でもしてあげすぎていない?】
- 【自分がやりたいことと、我慢してやっていることを分ける】
- 【彼氏に合わせすぎて疲れているなら】
- 【「ありがとうくらい言ってよ」と怒る前に】
- 【感謝を求めるのは、見返りを要求すること?】
- 【「してあげたのに」が増えてきたら注意】
- 【彼氏が謝らないことにも疲れているなら】
- 【感謝は片方だけがするものではない】
- 【感謝を伝えることは、相手を操作する方法ではない】
- 【二人で「当たり前」を見直す】
- 【彼氏が話を聞いてくれないなら】
- 【「感謝されない」と「利用されている」は違う】
- 【してあげるのを少しやめてみてもいい】
- 【断ったときの彼の反応を見る】
- 【2024年研究では「関係の力」も調べられた】
- 【自分だけが尽くす関係になっていないか】
- 【「ありがとう」を言ってくれるかより、その後を見る】
- 【長い恋愛ほど、小さなことを当たり前にしない】
- 【まとめ|欲しいのは「ありがとう」より「ちゃんと見てくれている」という感覚】
- 【参考にした主な研究】
【最初は気にならなかった。でも、だんだん疲れてきた】
彼氏のためにご飯を作る。
駅まで迎えに行く。
予定を合わせる。
欲しがっていたものを買っておく。
でも彼は、
「ありがとう」
と言わない。
別に毎回感謝してほしいわけじゃない。
見返りが欲しくてやっているわけでもない。
それでも、
何をしても当たり前。
そんな空気が続くと、
「私って何なんだろう」
と思ってしまう。
少しくらい、
「ありがとう」
と言ってくれてもいいのに。
そう感じるのは、わがままなのでしょうか。
【結論|「ありがとう」が少ないだけで愛情がないとは言えない。でも感謝されない状態が続けば疲れる】
最初に結論から言うと、
彼氏が「ありがとう」をあまり言わない。
それだけで、
「あなたを大切に思っていない」
とは判断できません。
家族のように近い関係になって、言葉にしなくなった。
照れくさい。
感謝はしているけれど、口に出す習慣がない。
そういう人もいます。
ただし、
あなたが何かしても当然。
負担をかけても当然。
断ると不機嫌になる。
そんな状態まで続いているなら、
「ありがとうを言わない性格」
だけの問題ではありません。
見るべきなのは、
彼があなたのしていることを、
「してもらって当然」
として扱っていないかです。
【恋愛では「感謝」が研究されている】
心理学では、恋人への感謝について多くの研究があります。
感謝というと、
「ありがとうと言うこと」
だけを想像しやすいでしょう。
でも研究で扱われる感謝は、
相手が自分のためにしてくれたことに気づく。
その行動をありがたいと感じる。
相手を大切な存在として意識する。
そうした部分も含んでいます。
つまり、
口癖として「ありがとう」を言えばいい。
という話ではありません。
【2010年、同棲中のカップルを毎日調べた研究】
2010年、米国のSara Algoe氏、Shelly Gable氏、Natalya Maisel氏は、同棲している恋人同士を対象に日々の感謝について研究しました。
研究では、
パートナーから何か思いやりのあることをしてもらったか。
それに対して感謝を感じたか。
二人のつながりをどう感じたか。
恋愛関係への満足度。
などを、カップル双方から毎日記録してもらいました。
結果として、相手への感謝を感じた日は、
翌日の二人のつながりや関係への満足感の高さと関連していました。
しかもその関連は、
感謝した本人だけではなく、
感謝される側にも見られました。
【感謝は「してもらった側」だけの問題ではない】
例えば、
あなたが彼にコーヒーを入れる。
彼が、
「ありがとう。ちょうど飲みたかった」
と言う。
あなたは、
「喜んでくれたんだ」
と思う。
次も何かしてあげたいと思うかもしれません。
反対に、
何も言わず受け取る。
毎回それが続く。
すると、
「やって当然なんだ」
と感じることがあります。
感謝は、
してもらった人が気持ちよくなるだけではなく、
「あなたがしてくれたことに私は気づいている」
と伝える行動でもあるのです。
【2024年には825人を対象に研究】
2024年、中国・華東師範大学心理・認知科学学院の研究チームは、交際期間が6か月を超える825人を対象に調査しました。
参加者の平均年齢は27.2歳。
研究では、
感謝を感じやすい程度。
「パートナーが自分を理解し、受け止め、大切にしてくれている」と感じる程度。
二人の関係の中でどれくらい力を持っていると感じているか。
恋愛関係への満足度。
などを調べています。
結果として、感謝は関係満足度とプラスの関連がありました。
さらに、
「相手が自分を理解し、大切に扱ってくれている」
と感じることが、その関係の一部を説明していました。oai_citation:1‡PMC
【「ありがとう」が欲しい本当の理由】
あなたが欲しいのは、
単語としての、
「ありがとう」
ではないのかもしれません。
ご飯を作った。
気づいてほしい。
予定を合わせた。
気づいてほしい。
疲れているのに迎えに行った。
そのことを、
「当然」
ではなく、
「してくれたこと」
として見てほしい。
だから感謝されないと、
「私の努力を見てくれていない」
と感じるのです。
【恋人だから、してもらって当然?】
長く付き合えば、
最初は特別だったことが日常になります。
送迎する。
料理を作る。
洗濯する。
予定を合わせる。
相手の好きなものを覚える。
日常になること自体は悪くありません。
問題は、
日常になったことで、
「ありがたい」
まで消えてしまうことです。
恋人だからやって当然。
同棲してるんだから当然。
彼女なんだから当然。
そうなれば、片方だけが疲れていきます。
【「ありがとう」と言わないけど行動では返してくれる人もいる】
一方で、
言葉は少ない。
でもあなたが疲れていれば、
代わりに家事をする。
車を出す。
あなたの好きなものを買ってくる。
困っていれば助ける。
そんな人もいます。
だから、
「ありがとうの回数」
だけを数えて愛情を判断する必要はありません。
見るなら、
彼があなたから受け取るだけの関係になっていないかです。
【彼氏に大切にされていないと感じているなら】
感謝されない。
予定も彼優先。
自分との約束は後回し。
そうしたことが重なると、
「私は大切にされていない」
と感じることがあります。
その場合は、
「ありがとうを言ってくれない」
だけではなく、関係全体を見た方がいいでしょう。
彼氏の中で自分の優先順位が低いと感じている人は、以下のブログを読んでみてください。

【あなたが何でもしてあげすぎていない?】
少し別の角度からも見てみましょう。
彼が頼んでいないことまで、
先回りしてやる。
全部予定を合わせる。
困る前に助ける。
身の回りのことを全部する。
最初は、
「好きだから」
だった。
でもいつの間にか、
彼は何もしなくなった。
そんなこともあります。
これは、
「あなたが悪い」
という意味ではありません。
ただ、
何でもしてもらえる状態が続けば、
それが日常になる可能性はあります。
【自分がやりたいことと、我慢してやっていることを分ける】
彼に料理を作る。
自分も楽しい。
これは問題ありません。
でも、
疲れている。
本当は今日は休みたい。
それでも、
「作らなきゃ」
と思っている。
そして彼は何も言わない。
これが続けば、不満はたまります。
だから、
「私はこれを本当にやりたい?」
と、ときどき考えてみてもいいでしょう。
【彼氏に合わせすぎて疲れているなら】
彼の都合に合わせる。
彼の好きなものを選ぶ。
彼のために動く。
それが当たり前になっているなら、
感謝の問題だけではなく、
あなた自身が彼に合わせすぎている可能性があります。
彼氏に合わせることに疲れている人は、以下のブログを読んでみてください。

【「ありがとうくらい言ってよ」と怒る前に】
何度も続けば、
「ありがとうくらい言えないの?」
と言いたくなるでしょう。
もちろん、その気持ちは分かります。
でも、
「何でありがとう言えないの?」
だけだと、
彼は、
「別に感謝してないわけじゃない」
となるかもしれません。
そこで、
「何かしたときに一言ありがとうって言ってもらえると、私はすごく嬉しい」
と伝える。
何をしてほしいのかを具体的にします。
【感謝を求めるのは、見返りを要求すること?】
「ありがとうって言ってほしい」
と言うと、
見返りを求めているように感じる人もいるでしょう。
でも、
感謝されたい。
自分のしていることに気づいてほしい。
という気持ちと、
「これだけしたんだから、あなたも同じだけ返して」
は違います。
恋人だからこそ、
小さな行動を当たり前にしない。
それも関係を大切にする方法です。
【「してあげたのに」が増えてきたら注意】
私は料理した。
私は迎えに行った。
私は予定を合わせた。
私は誕生日も準備した。
それなのに彼は何もしてくれない。
「してあげたのに」
が増えているなら、
一度立ち止まった方がいいでしょう。
問題は、
あなたの優しさが足りないことではありません。
二人の負担が偏りすぎていないかです。
【彼氏が謝らないことにも疲れているなら】
ありがとうも言わない。
何か問題が起きても謝らない。
そして、
「仕方ないじゃん」
で終わる。
そうなると、
「この人は自分の行動をどう考えてるんだろう」
と思います。
明らかに悪いのに謝らない彼氏については、以下のブログを読んでみてください。

【感謝は片方だけがするものではない】
ここまで彼について話してきました。
でも、一度自分も考えてみます。
彼が送ってくれた。
「ありがとう」
と言っている?
重い荷物を持ってくれた。
当たり前になっていない?
仕事帰りに会いに来てくれた。
「疲れてるのにありがとう」
と言えている?
感謝されたいなら、
自分から感謝を伝えることもできます。
【感謝を伝えることは、相手を操作する方法ではない】
ここは間違えないでください。
「私がありがとうと言えば、彼もありがとうと言うようになる」
というテクニックではありません。
変わるかどうかは分かりません。
でも、
自分が大切にしたい関係のあり方を、
自分から示すことはできます。
そのうえで彼がどう応えるかを見るのです。
【二人で「当たり前」を見直す】
同棲しているなら、
料理。
掃除。
洗濯。
買い物。
送り迎え。
いろいろなことがあります。
誰が何をしているか、
一度話してみてもいいでしょう。
「いつもやってくれてありがとう」
と言うだけでも、
相手がしていることに改めて気づくことがあります。
【彼氏が話を聞いてくれないなら】
感謝してほしいと伝えたい。
でも彼はスマホを見ている。
「そんな細かいこと気にするなよ」
と言う。
そうなると、
感謝以前に、
あなたの気持ちを聞こうとしているかが問題になります。
彼氏が話を聞いてくれない人は、以下のブログを読んでみてください。

【「感謝されない」と「利用されている」は違う】
彼がありがとうを言わない。
これだけなら、
言葉にするのが苦手なだけかもしれません。
でも、
あなたが何かして当然。
断ると怒る。
お金も時間もあなたに頼る。
自分は何もしない。
あなたが困っても助けない。
そこまでいけば、
「ありがとうを言わない」
だけで考えない方がいいでしょう。
二人の関係が一方通行になっていないかを見る必要があります。
【してあげるのを少しやめてみてもいい】
毎朝起こしている。
でも本当はしんどい。
なら、
「明日から自分で起きてね」
と言う。
毎回迎えに行っている。
でも負担。
なら、
「今日は電車でお願い」
と言う。
これは彼を試すためではありません。
あなた自身が無理をしないためです。
【断ったときの彼の反応を見る】
あなたが、
「今日は無理」
と言った。
彼が、
「分かった」
と言う。
これは普通です。
一方で、
「彼女なのに?」
「いつもやってくれるじゃん」
と怒る。
そこには、
あなたの好意を当然だと感じている部分が見えるかもしれません。
【2024年研究では「関係の力」も調べられた】
先ほど紹介した825人の研究では、
感謝や関係満足度だけではなく、
二人の関係でどちらがより力を持っていると感じるかも調べています。
研究では、関係の中で力を強く持っていると感じる人ほど、
感謝と「相手が自分を理解し、大切にしてくれていると感じること」との結びつきなどが弱くなる傾向が報告されました。oai_citation:2‡PMC
ここから、
「立場が強い彼氏は感謝しない」
と断定することはできません。
ただ、
二人の力関係と感謝の働き方が無関係ではない可能性は示されています。
【自分だけが尽くす関係になっていないか】
彼の機嫌を取る。
彼に合わせる。
彼のために動く。
彼はそれを受け取る。
この形が長く続けば、
二人のバランスが崩れていく可能性があります。
だから、
「もっと感謝してもらえるように頑張ろう」
ではなく、
「私は今、無理をしていない?」
を見ることも大切です。
【「ありがとう」を言ってくれるかより、その後を見る】
あなたが、
「一言ありがとうって言ってもらえると嬉しい」
と伝えた。
そのあと彼はどうするでしょう。
少しずつ言うようになる。
あなたのしていることに気づく。
逆に彼からも何かしてくれる。
そういう変化があるか。
あるいは、
「うるさい」
「そんなことで?」
と終わるのか。
そこには、
あなたの気持ちをどう扱っているかが表れます。
【長い恋愛ほど、小さなことを当たり前にしない】
付き合い始めは、
会いに来てくれただけで嬉しい。
LINEが来ただけで嬉しい。
一緒にご飯を食べるだけで嬉しい。
でも時間が経つと、
全部当たり前になります。
だからこそ、
「ありがとう」
という小さな言葉には意味があります。
特別な日だけではなく、
普段の二人を大切にするための言葉です。
【まとめ|欲しいのは「ありがとう」より「ちゃんと見てくれている」という感覚】
彼氏が、
「ありがとう」
と言わない。
何をしても当たり前。
そんな状態が続けば、
疲れるのは不思議ではありません。
2010年に同棲中のカップルを日々調べた研究では、相手への感謝は、翌日の二人のつながりや関係への満足感と関連していました。
そして2024年に交際6か月以上の825人を調べた研究では、感謝は恋愛関係への満足度とプラスの関連があり、その関係には、
「パートナーが自分を理解し、受け止め、大切にしてくれている」
という感覚が関わっていました。
だから、
感謝は単なる礼儀ではありません。
「あなたがしてくれたことに気づいている」
と伝える一つの方法です。
ただし、
ありがとうの回数だけを数える必要もありません。
彼があなたの好意を当たり前にしていないか。
あなたばかりが与える側になっていないか。
あなたが困ったとき、彼も動いてくれるか。
そして、
「私はこうされると嬉しい」
と伝えたとき、彼が向き合ってくれるか。
そこを見てみてください。
恋人にしてほしいのは、
毎回大げさに感謝することではありません。
小さなことでも、
「してくれて当たり前」
にしないこと。
長く付き合うほど、
それが二人を大切にすることにつながるのではないでしょうか。
【参考にした主な研究】
2010年
米国のSara B. Algoe氏、Shelly L. Gable氏、Natalya C. Maisel氏。
同棲している恋人同士を対象に、パートナーから受けた思いやりのある行動、感謝、二人のつながり、関係満足度などを日々調査。
相手への感謝を感じたことは、翌日の関係のつながりや満足感の高さと関連していました。
『Personal Relationships』掲載。
2024年
中国・華東師範大学心理・認知科学学院のLuyao Jin氏、Tongtong Zhu氏、Yanmei Wang氏。
交際期間6か月以上の825人を対象に、感謝、パートナーが自分を理解・受容・大切にしてくれていると感じる程度、関係における力、関係満足度を調査。
感謝は関係満足度とプラスの関連があり、その関係には「パートナーが自分に応えてくれていると感じること」が関わっていました。
『Scientific Reports』掲載。
2024年9月10日公開。

